May 2007

2007年5月6日(日)
久し振りの寝台特急
 暦の上では長かった連休も今日で終わり、明日からまた「現実」に戻ります。 この休み中もお仕事だった皆さん、お疲れさまでした。

 この休みを利用して、寝台特急に乗ってみました。 といっても、本州方面に行ったわけではなく、本州からやって来て朝九州入りした寝台特急に乗ったものです。

 かつては、「あさかぜ」、「さくら」、「みずほ」などの東京発の寝台列車が、朝の時間帯に続々と九州入りしていましたが、現在では東京発の寝台特急は熊本行の「はやぶさ」と大分行の「富士」(東京〜門司間は併結)のみとなりました。

 東京発の下り寝台特急は、山口の下松以西は立席特急券を買えば、寝台券が無くても普通の特急列車と同じ扱いで乗車できます。 「はやぶさ」に乗る場合の立席特急券は、自由席特急券と同額ですが列車指定になります。 そして、 立席特急券には『立席特急券では着席できません』と印刷してあるのですが、車掌さんが検札に来た折りに尋ねたら、「空いていれば利用されていいですよ」とのこと。

 今回は2段のB寝台が空いていたので、ゴールデンウィーク中にも関わらず、ゆっくり横になって移動できました。 何と贅沢な!

 特別リポートの西安・洛陽旅行記、河南省・龍門石窟の 序章その2全容 を追加しました。 ご高覧下さい。


2007年5月12日(土)
万年筆はペン先が命

 先日、福岡でペン・クリニックが開催されるとの情報を得た編集部では、手許のちょっと書きづらい万年筆を持って、今日「受診」してきました。

 2004年10月にバンコクで入手した万年筆、ペン先の太さは「M」(中字)。 インクはカートリッジでなく、コンバーター(注射器みたいな感じのもの)を使ってボトルから補充するタイプです。  この万年筆、インクを充填して暫く使っているとインクの出がだんだん悪くなって、字が薄くなるのです。 どうやらペン先に出てくるインクの分量だけカートリッジに行かなければならない空気が、うまく上がってない様子。  その旨をペン・ドクターの方(セーラー万年筆の川口さん)に伝えると、持ち込んだ万年筆は構造的にカートリッジの半分くらいまでインクが減ると、このような「症状」が出るとのこと。  「症状」が緩和されるようにできる範囲でやっておきましょうと、ペン先を外して調整していただきました。

 今回初めてペン・クリニックを「受診」してみましたが、いいですねぇ。 持ち帰ったペンの書き心地が改善されたようです。 ペンの清掃についてお尋ねしたら、 『インクの出が悪くなったら、カートリッジを外してコップの水に一晩つけておくといいですよ。』とアドバイスを戴きました。 これから手許の万年筆を使うのが楽しみです。


2007年5月19日(土)
博多港に入港しているDoulos号
 今日も福岡は好天に恵まれました。 1年でも今頃が一番気候がいい時期です。

 幾人かの福岡の方は Blog などで紹介されていることと思いますが、現在博多港に、タイタニック号の2年後の1914年に建造された、 世界で最も古い船 Doulos号が入港しています。 この船は、世界一古い船としてギネスブックにも認定されているそうです。

 Doulos号は船上書店を有し、6000タイトル程の書籍を積んで世界各地を訪問しています。 今日、船を訪ねてみました。 ちょっと版が古いものもありましたが、 数多くの洋書が日本国内の書店よりも安価に売られていました。 子供向けの絵本や、料理本などは絵や写真が多く、英語が完璧に理解できなくても楽しめそうです。  分厚い英語の辞典(英英辞典)や詳細な世界地図なども、かなり安い価格に設定されており、英語が理解できる方にはお勧めかもしれません。 世界中を回る「国際書店」の書籍の価格は、 国際単位「UNIT」で表示されており、日本の場合は 100UNIT=\300 に設定されていました。

 博多港への寄港は今回が初めて〜或いは今回限りとも言われている〜ですが、4月には台湾の基隆に16年振りに寄港していたようです。 Doulos号のこの後は、石川県金沢市を 5月24日〜6月5日に、 新潟県新潟市を6月7〜18日にそれぞれ訪問するスケジュールになっています。 お近くの方は、訪問されては如何でしょうか。

 Doulos号の寄港スケジュールなどは、こちらの公式サイト(英文) に紹介されています。


2007年5月20日(日)
 毎年5月は〜いや、もう今となってはいつも?〜、ネタに悩まされているのか、昨年一昨年 の日記のページを振り返ると、タイや周辺諸国の何気ない写真を載せていますねぇ・・・。

 今日は地区の子供会の廃品回収の日でした。 我が家も子供会メンバーが2名('96年製トンピン娘+'99年製ワガママ娘)いるので、お手伝いをしました。  新聞や雑誌、段ボールなどの古紙、清涼飲料水やビールなどのアルミ缶、そして一升瓶などが沢山出てきます。 一升瓶の中には、 名の知れた日本酒の瓶なども出てましたねぇ。 この廃品回収の収益金が子供会の活動資金になるのですが、子供の数はあまり多くないので、子供会の財政は苦しくないとか。

 先日、ある方に聞いたのですが、鹿児島の人気焼酎の「森伊蔵」は、空き瓶でさえも相当な価格で取引されているそうな。 そういえばバンコクでは、 シャネルの5番や日本の有名メーカーの化粧品の瓶に入った化粧品らしきものが、市場の露天などで売られてましたねぇ。  また、多くの日本人はタイを離れる時に不要品を売りに出すのですが、日本のメーカーの化粧品は、空き瓶でもそれなりの価格で取引されていました。  これらにはどこか「通じる」ところがあるのでしょうか? 地球温暖化とともに、日本も「そのように」なるのかなぁ・・・? ちょっと心配です。

 特別リポートの西安・洛陽旅行記を更新、龍門石窟の古陽洞 をアップしました。


2007年5月26日(土)
麻疹(はしか)の抗体検査の結果、編集長は「陽性」でした

 関東方面では麻疹(はしか)の流行で、いくつかの大学が休講に追い込まれているようですね。 日本では2001年にも流行したそうですが、当時はタイにいたので、まさに「蚊帳の外」でした。

 子供達はタイに行く前に予防接種を済ませており、カミはんは幼少の砌に罹患の経験があるとのこと。 さて、自分のことを振り返ると「三日はしか」は罹ったことがあるのですが、はしかの罹患歴は思い出せません。  そこで先週、近くの医者に行って、はしかの抗体検査をお願いしました。 血液検査で判るそうで、右腕から適量の血液を採取して終わり。 「結果は来週判りますよ。」と言われていたので、今日医者を訪ねて行ってみると・・・。

 検査の結果は「陽性、抗体はあります!」とのこと。 上の写真の検査結果で「16」の数値があるのですが、この数値が「8」以上だったらいいとのこと。 医者のセンセイから「まぁ年齢的に大丈夫ですな。」と言われ、一安心。

 今のところ九州では関東ほど目立った流行は見られていないようですが、大人になってから罹る麻疹(はしか)や耳下腺炎(おたふく風邪)などの病気はツライので、はしかに太刀打ちできる自信の無い方は、一度抗体検査を受けることをお勧めします。

 一連のはしかの流行に思うのですが、罹るべく病気には一定の年齢までに罹っておく方がいいのではないかと。 何でもかんでも予防接種などで封じ込めてしまい、一種の無菌状態を作り出してしまうと、抵抗力が弱っているので、 特定の病気の爆発的な流行を誘発するのではないのでしょうか? タイに見られる ほどよい不衛生 環境くらいが、自然体の感じがします。


2007年5月27日(日)
平和な日本に咲く薔薇は幸せでしょう

 今年もまた「この日」がやってきます。 明日5月28日は、橋田信介さんに会えなくなって3年が経過する日です。

 彼の心配どおり、イラク情勢は好転しません。 いつまでも内戦状態が続いている。 毎日のように犠牲者が出ています。 どうしてでしょうねぇ。  中近東の専門家から、どんな話を聞いたところで、島国の単一民族の日本人に理解することは至難の業でしょう。

 橋田さんは、彼の著作「イラクの中心で、バカとさけぶ」の中で、戦場に咲く一輪の黄色いタンポポを気遣う文章を書いています。 今日はタンポポじゃないけど、 この時期に綺麗な薔薇の花を載せました。

 橋田さん、いつ福岡に来るの? バンコクで食べる日本食もいいけど、博多の旨い魚の店にご案内しますから、いつでも連絡して下さいね。

 橋田信介さんがどういう方かは、本サイトの 不屈の白髪将官 のページに紹介しています。 ご覧下さい。