November 2007

2007年11月3日(土)
東京って坂が多いんですねぇ
 今年も残り2か月を切ったと、ラジオの番組でも語っていますが、昨年11月の日記 を見ても同じ事書いてますね。 恐らく、来年もこの時期に似たような事を感じるんだろうなぁ。

 東京に住み着くようになって、4か月が過ぎました。 首都は2回目(1回目はバンコク)なのですが、九州の田舎から出てくると、東京のいろんな面を感じます。

 この時期の東京は、晴れている時でも17時を過ぎると暗くなります。 今日の福岡の日の入は17:25、東京は16:45。 時間差を数字で見ると40分ですが、感覚的には1時間違う感じです。 雨の日となると16時を過ぎればもう暗くなるので、 福岡が「標準」の編集部にとってはオドロキです。

 それから関東平野に属する東京なのですが、歩いて回ると、やたらと坂が多いことを実感します。 確かに「赤坂」や「道玄坂」「乃木坂」など、「坂」がつく地名が多々あるのですが、神戸や長崎ほどはないにせよ、坂が多いことは確かです。  地下鉄や車でばかり移動していると感じないのですが、歩けばもちろん、自転車で回れば身をもって感じることができるでしょう。

 少しばかり遅い感がありますが、東京でも色付いた落葉が見られるようになりました。 石油関連製品は軒並み高騰、さてこの冬、どうやって乗り切りましょうか?


2007年11月11日(日)
季秋の明治神宮

 某消息筋によると、今日はポッキー&プリッツの日だとか。 1が4つ並ぶ様子が、ポッキーやプリッツを彷彿させるからでしょうか? 日本各地でポッキー&プリッツの「文化祭」も催されたとか、 しっかり市民権を得たようですね。

 先日、渋谷区の明治神宮に行ってみました。 山手線の渋谷の北隣・原宿駅と新宿駅の南隣・代々木駅の間の西側に位置し、広大な敷地を擁するこの神宮は「業界最大手」。 元日の集客力は例年ナンバー1なので、 簡単に初詣に行けるところではなさそうです。

 かつて佐賀に居た時、地元業界大手の祐徳稲荷神社に、元旦は混み合うので年末に詣りに行ったことがありました。 詣客も少なくスムーズに本殿まで辿り着き、無事にお詣りできた「実績」に倣い、 混雑時期を避けて詣でに行ったものです。

 流石「業界最大手」、混雑時期からずれているとはいえ、11月は七五三詣りで賑わっています。 振り袖や紋付き袴の子供達を、そのご家族の方々が写真に収めている様子があちこちで見られました。  また、神式による結婚式も執り行われているようで、境内には行列が行き交っていました。 観光に訪れているであろう、カメラを持った外国人の姿も数多く見かけます。 まぁ、 編集部がバンコクで機能していた時にワット・プラケオに取材(観光詣り)に行ったようなものでしょう。

 明治神宮の境内は広大な森の中に囲まれていますので、散歩コースにはお勧めです。 ちょっとした時間がある時には、渋谷から新宿まで歩く気分で散歩すると、新鮮な酸素を浴びる程よい運動になり、健康にも良いのでは?  (こんなことを考えるのは、もうトシのせいだろうか・・・)


2007年11月15日(木)
(左)国立新美術館で開催中の日展 (右)今日の東京ミッドタウンの夜景

 今日は753、一日暖かな東京で最高気温は21.1℃(14時)でした。 しかし陽が落ちると肌寒くなり、23時現在では15.1℃まで気温が下がってます。

 現在東京では、六本木の国立新美術館で、第39回日展が開催されています。 前回は見そびれたのですが、第37回日展は 2006年7月に福岡 で見ました。 例年東京では、秋のこの時期に開催され、 その後全国を巡回します。 今までは福岡で見ていたのですが、東京で見るのは初めてです。

 展示は 10:00〜18:00。 編集部では、16:30 以降に入場の場合は、\300 のトワイライト・チケットで見ることができる(「正規」に入場すると、当日券は\1200)ことを事前に察知していましたので、今日は 16:00 過ぎに国立新美術館に到着し、 一息ついてから入場しました。 夕方に割安で入場できるのは、良いアイデアです。 1997年に行ったフランス・パリのルーブル美術館でも、夕方は入場料が安く設定されていました。

 福岡ではそれほど感じなかったのですが、東京では人口密度が極めて高いので、土日や祭日に催されるイベントに行くと、イベントそのものを見に行ったのか、人を見に行ったのか判らないほどの人出に、田舎出身の編集長は酔ってしまいます。

 日本は欧米に比べると、美術や芸術に関する公共サービスの質が必ずしも高いとはいえないと感じています。 欧米の美術館は、概して入場料が安く(無料のところもある)、夜遅くまで開館しているところがあり、作品の写真撮影はストロボ無しの条件付でOKとか、 館内での写生もOKというところもあり、絵を志す人々が気に入った作品の前でキャンバスを拡げている姿も珍しくありません。

 今日の日展に限ったことではないのですが、美術・芸術に関する公共サービスの質向上の一環として、美術館の閉館時間をもう少し遅くできないものでしょうか。 今のシステムでは、平日に見に行けない人達が土日祭日に集中するので、せっかく高い入場料を支払っても、落ち着いて見ることができないというのが現状のようです。 18:00 には閉館し、その30分前の 17:30 には入場できなくなるのですから、一般的な昼間の仕事をしている人達にとって、平日に見に行くことは難しいことです。 美術館の運営に携わる人達よりも、いろいろな美術展覧会を見に来る人の数の方が遙かに多い筈ですから、 「多数決」というのではありませんが、お客さま(=美術展を見に来る人)の立場に立ったサービスを考えるべきではないでしょうか。 理想は毎日 22:00 頃まで見ることができればいいのですが、まずは週に一度でも、開館時間を遅らせてでも、 遅くまで開けてみてはどうかと考えます。

 日展を見た後は、近くの東京ミッドタウンまで散歩すると、綺麗なイルミネーションが輝いていました。 今日が点灯式だったとのことです。 そんな夜景を見ながら、日本の美術・芸術に対する公共サービスについて、改めて考えさせられた一日でした。


2007年11月18日(日)
都会は早くも年末モード
 年末が近くなると、特に北半球では世界中どこでも徐々に「年末モード」に入り、人が集まりそうなところにイルミネーションが登場します。  陽暮れが早い東京では、至るところに点在するイルミネーションを取材するのは容易なようです。 今日もカメラを持ってブラブラしてたら、このようなイルミネーションに出逢いました。

 昨日、とある場所で奇妙な行動に遇いました。 買い物をしたところ支払額が 1,300円ほどだったので、1,000円札1枚と残りは硬貨を揃えてレジのお兄ちゃんに差し出したところ、8,000円何某かの釣りを準備して手渡そうとするのです。  『2,000円も出さないのに、8,000円も貰っちゃいかんやろぉ!』と、すぐさま良心が邪心を抑え込みました(ホントです!笑)ので、レジのお兄ちゃんに「そこに 1,300なんぼ置いてるのに、どうして 8,000円もお釣りが出るの?」と伝えたところ、 半ば的を得ない様子だったものの、ハッと気づいたようで、その後は「すみませんでした」と平謝りでした。

 実は以前にも同じように、多額のお釣りを「押し付けられそう」になったことがあります。 その時の買い物の支払額も 1,000円+α でした。 さぁ、なぜに1,000円+α の買い物の時に、8,000円も貰えそうになるのでしょう?

 最近のレジスターは、お客さまから戴いた金額を入力すれば、自動でお釣りを算出してくれます。 機種によっては、お釣りの紙幣・硬貨が出てくるものもあります。 しかし、お客さまから貰った金額を入力するのは、あくまでも人間、 レジ担当の方です。 そのレジ担当の方が、お客さまから戴いた金額を誤入力すれば、お釣りも誤った金額になります。 これまでの2つの例は、共に1,000円+α と入力すべきところを 10,000円+α と入力したことが、多額のお釣りを生み出す原因となったのです。

 まぁ、人間なので間違いがあることは仕方ないことでしょう。 でも、これまで2回も同様な事象を目の当たりにして、レジの担当者が、お客さまから戴いた現金が目の前にあるにもかかわらず、お釣りがいくらになるのかを自分で算出せずに、 100%機械に頼っていることが露呈しました。 世の中に便利な機械が登場して、暮らしが豊かになるのは結構なことですが、その反面、いままでの「当たり前」が当たり前でなくなっていることも、どうやら事実のようです。  自動で答えを出してくれるマシンを使うことは一向に構いませんが、粗でも自分なりに答えにアタリをつけておくことも、現在の世の中では重要なことだと実感した出来事でした。 次に多額のお釣りを「押し付けられそう」になるのは、いつかなぁ・・・。


2007年11月24日(土)
生誕60年を迎え、佐賀県の武雄市図書館・歴史資料館(右)で開催されている一ノ瀬泰造の写真展

 この3連休、東京では時間を持て余すので、福岡に戻っています。 東京に比べると陽暮れも遅く、幾分暖かな福岡の方が過ごしやすい・・・なんて感じるのは、 もう歳をとったせい?

 さて、今日は福岡県の西隣の佐賀県にある武雄市に、一ノ瀬泰造の写真展を家族で見に行きました。  一ノ瀬泰造は1947年11月、佐賀県武雄市生まれ、今年で生誕60年になります。 1972年からカンボディア、ベトナムを中心に各地の戦場を報道する写真を撮り続け、 当時の日本のマスコミ〜アサヒグラフ、週刊朝日、毎日新聞など〜で、数多く紹介されました。

 彼は戦場カメラマンになった当初から、本サイトでも「カンボディア〜アンコール・ワット〜旅行記」のページ で紹介しているアンコール・ワットには非常に興味を持っていたようで、1972年3月下旬からアンコール・ワット最寄りの街・シェムリアップに入り、 取材を始めています。 しかし、5月には軍事機密を撮影したとして、折角撮ったフィルムを当時の政府軍に没収され、国外退去命令を受けることになります。

 その後、ベトナムを中心に活動を続け、1973年11月に再びシェムリアップに入りましたが、そのまま消息不明となり、1982年にご両親によって彼の死亡が確認されました。

 実は、1973年に毎日新聞で彼が消息不明になった記事を編集長は朧気ながらに記憶しており、当時から戦場を取材する報道カメラマンには何となく興味を持っていました。  そのような「土壌」もあって、バンコク滞在中に 橋田伸介さん と親しくさせて戴いたのも、ある意味運命だったのかもしれません。

 一ノ瀬泰造の写真を紹介している TAIZO展は、当初11月30日まで開催の予定でしたが、好評につき12月9日まで開催期間を延長して、佐賀県佐賀県の武雄市図書館・歴史資料館で開かれていますので、 お時間がある方は一度足を運んでみて下さい。 別のページにも書きましたが、世界各地で繰り返される争いの惨状を、何を考えることもなく我々は茶の間のテレビで見ることができます。  一ノ瀬泰造の写真を見て戴ければ、この時、単に惨状を見るだけでなく、誰がどんな想いで映像に記録したのか、少しばかりでも想像して戴けるのではないかと思います。


2007年11月25日(日)
 今日は午後の遅い便で福岡から東京に向かいましたが、機材到着遅れの影響で東京の住まいに帰り着いたのは予定より1時間ほど遅れました。 まぁ、羽田からの乗り継ぎ便も無く、 また今日は東京で寝るだけだったので、幸い何の支障もありませんでした。

飛行機の客室には身軽に搭乗したいもの
 本サイトの「東京支社」を店開きして以来、「本社での会議」などのため、飛行機を使って何度か福岡との間を行き来しています。 旅行に出かけるのではないので、大した荷物も無く、 たまに着崩した大型の土産物などがあれば、小型のスーツケースなどに詰め込んでカウンターで預け、機内には極力大型の荷物を持ち込まないようにしているのですが・・・。

 国内線の場合、航空会社側はお客さまが飛行機の機内に持ち込む荷物は、身の回りのモノが入ったもの1つにして欲しい旨、繰り返しアナウンスしています。 飛行機を利用する度に感じるのですが、 必ずしも守られていないというのが現実のようです。 着陸した空港で、いち早く空港から出たいのか、どう考えても預けるべき大きさのスーツケースなどを機内に持ち込んで、 座席上部の荷物収納スペースに入らず、乗務員を困らせているケースを何度か目にしました。

 今や、一度に数百人が乗り込む大型機が当たり前のように就航している中で、複数の方々が同じような行動をとられると、定刻出発に支障をきたすばかりでなく、離陸する空港や目的地の空港を発着する別の便の運行時刻にも影響を与えかねません。 特に、目的地から乗り継ぎがある方にとっては、死活問題です。  「自分一人くらい、大目に見てくれるだろう」というのは、世界的にも珍しい日本人特有の「負」の文化です。 こんなものは、間違っても世界遺産にはなりません。 自分の行動が、周囲にどのような影響を及ぼすのか、大局的に見た上での行動を心がけたいものです。


2007年11月27日(火)
 今日は写真無しです。 いつもは週末の土日に書くことが多いこの日記ですが、週の半ばの今日、この日記を書き込んでるのには訳があります。

 NHK-FM の 月曜日〜金曜日 22:45〜23:00 の時間帯に放送されている「青春アドベンチャー」という番組で、昨日:11月26日(月)から、10回シリーズで『闘う女。〜そんな私のこんな生きかた〜』という番組が放送されています。 この青春アドベンチャーという番組は、 今や珍しいラジオドラマです。

 今回の『闘う女。〜そんな私のこんな生きかた〜』の原作者は下関崇子さん、徳間文庫から同名の文庫本が出版されています。 タイ在住で、女性ムエタイ選手として活躍され、タイの日本語フリーペーパーなどでコラムを読まれたことがある方も、 少なくないことと思います。

 編集部は残念ながら、下関さんご本人の直接取材に至りませんでしたが、この番組で彼女の物語を聞いてみるつもりです。