October 2004

2004年10月3日(日)

新鮮だった日本の運動会
 この週末は子供達の運動会でした。 金曜日の予報では,週末は雨の心配は無いとのことだったのですが,蓋を開けてみると朝から中途半端な雨がシトシト。  残念ながら「運動会日和!」というような天気には恵まれませんでしたが,久しぶりに日本の運動会を味わうことができました。

 ここ数年は,こちらの日記で紹介したバンコクでの運動会しか経験がなかったので,子供達の姿を目の当たりにできるとか, 子供達と一緒に昼の弁当を食べられるなどという,ごくありふれたことも,なんだか新鮮な感覚でした。

 あさってからいよいよバンコク行きですが,まだ準備ができていません。 どうしよっかなぁ?


2004年10月5日(火)

9月21日から廃止になったタイの関税申告書類

 なんとか準備を終わらせて,バンコク行きの飛行機に乗り込みました。 今日の便はほぼ満席,中には団体ツアーのお客さんもあるようで, 日本特有の「秋の観光シーズン」を満喫なさるご一行様でしょうか?

 ところで,これまでタイ入国の時に税関に提出の必要があった関税申告書類が9月21日から廃止になり, 現在タイに入国するにあたって必要な書類は,パスポート・コントロール(パスポートにスタンプを押すところ)で必要な入国(+出国)書類だけになりました。  バンコクのドンムアン空港では,税関申告が無い場合は従来どおり緑のレーンへ,免税範囲外のものを持ち込む場合は赤のレーンに行くことになります。  しかしこの措置はまだ「浸透」していないようで,航空券を購入した旅行代理店も,ご丁寧に写真の関税申告書類を付けてくれていました。 また, 今日もドンムアン空港でこの書類を持った旅行者も多く見かけました。 まぁ件の関税申告書類は,記念になろうかと黙って受け取りましたけど…。

 バンコクに向かう機内で,タイの英字新聞 Bangkok Post や,タイ地元の Daily News などを見ると,こちらの10月4日の記事でも紹介されているように, 仏教遺跡で有名なバンコク北部のアユッティヤーで,花火工場が爆発して10人以上の犠牲者がでているとのこと。 報道の写真を見る限りでは,かなり規模が大きな爆発だったようです。

 なんとか無事バンコクに到着しました。 これから1か月(予定)のバンコク生活が始まります。


2004年10月7日(木)

今日現在のバンコクのガソリン価格(1Lあたり)の一例
8月13日比 上段:ディーゼルは据置
中段:レギュラー+1バーツ,下段:ハイオク+1.4バーツ

 前回帰国したのは8月21日(土)でしたから,今回の来タイは1か月半ぶりということになります。 この間の変化を如実に表すのが「恒例」のガソリン価格です。  ニューヨークでの取引価格が,一時1バレルあたり 52ドルを超えた今日現在のバンコクのガソリン価格の一例は写真のとおり(ちょっとピンボケでスミマセン)です。 ここで「一例」というのは,バンコクではガソリン価格が一律ではなく,スタンド毎に異なるケースがあるからです。  左の写真は8月13日と同じスタンドではないので,直接比較するのはどうかと思いましたが,バンコクにおけるガソリン価格の動向としてみるには一つの指標になろうとご紹介するものです。

 タイでは概ね1食 20バーツで食事ができるので,それを考えれば驚異的な価格です。 日本に例えるなら,ガソリン1L=\500 といったところでしょうか。 軽油でも1L=\350 という感じですかね。

 ところで今日,日本の衛星テレビのニュースを見ていると,各地で熊が出没して騒ぎになっているとか。 まぁ,日頃はお目にかからない熊サンが突然出てきたら,驚くのも無理はないでしょうけど,だからといって射殺する必要まであるのでしょうか?  確かに地元で生活している人達には,ある意味脅威なのかもしれませんが,よく考えると熊サンの方にだって,きっと「言い分」はある筈です。 人間野郎がオレタチの住んで場所を荒らしてまわり,今まであった食糧が無くなっちまったんで, 冬眠前のこの時期に食糧があるところに来ただけだ!などと…。 

 人間だったら金さえあれば,コンビニに行って好きな食べ物を手に入れることはできます。 でも,自然は甘くないのですよ。 人間の皆さん,もう少しなんとか暖かい眼で野生の動物たちを見てやれませんか。 今のままだと, 間違いなく日本から野生の動物たちが次々と姿を消していくことになるでしょう。 朱鷺の二の舞を味わう頃には,もう手遅れなのです。

 そしてそのうち人間も,自分で自分の首を絞めることになるのでしょうね。 宇宙船地球号に乗っているのは人間だけではないことに,改めて気づいた今日でした。


2004年10月9日(土)

本日ゲット!新50バーツ札

 タイではこのほど50バーツ札が刷新され,10月から流通が始まったとの情報を得た編集部は,早速その新50バーツ札を入手しました。 買い物に行ってお釣りを貰う時のことです。  30バーツの買い物だったので,新札を狙って100バーツ札を出します。 予想どおり50+20バーツ札でお釣り。 う〜ん,旧札だぁ。 「マイマイ(新しくないんだぁ)」と呟くと,「アオマイ(新札いる?)」という店員の嬉しい反応。  「ミーマイ?(あるの?)」と尋ねたら「ミー(あるよ!)」と言って,引き出しからわざわざ出してくれました。 ありがとうさん! で,今日の写真が新しくゲットした新50バーツ札です。  如何ですか? これまで出回っているのと変わらない? 見た目はそうでしょう…。

 ということで,この新札の分析が次のミッションとして課せられた訳ですね。 期待せずにお待ち下さい!


2004年10月11日(月)

青空に栄えるバイヨーク・タワー2

 残念! ダイエーがプレーオフで負けてしまったぁ。 まぁそうは言っても2勝2敗のタイまで持ち込んで,それぞれに精一杯頑張ったんだから, 選手の皆さんの健闘は讃えようではありませんか。

 今日は平日にしては珍しく,地下鉄に乗る機会がありました。 やっぱバンコクの地元っ子には未だ「高嶺の花」的存在のようで,夕方5時台の退社時間にもかかわらず, 立っている人がまばらな感じの「客の入り」でした。 時間帯や区間によるのでしょうけど,乗っている面々を見ると,それなりのサラリーマンやOL,それに外国人などが多く, 「Tシャツ+スリッパ」スタイルの地元の人たちの姿は少なかったですね。 1食20バーツのバンコクっ子にとって,BTS よりは安いとはいえ,また運賃が12〜31バーツの「サービス期間中」であるとはいえ, 地下鉄が定着するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。 ということは,交通渋滞が緩和されるのも時間がかかるってことですね(笑)。

 バンコクのトレードマーク的存在のバイヨークタワー2は,現在ホィットニー・ヒューストンの看板とともに今日も聳えています。


2004年10月12日(火)

今日の昼食:カオパック・ムー(左)とトムヤム・タレー(右)

 1か月もバンコクに滞在すると,いったい何を食べているのか?と疑問に思われる向きもあるでしょうね。 日本人もたくさん住んでいるバンコクですから, 確かに日本食に困ることはないのですが,まぁそうは言っても所詮外国での日本食。 日本で食べるフランス料理や中華料理のようなもので,味は本場に近いが,ちょっと違う?  そして限りない本場の味を求めると,値段がグッと上がるのが実情です。

 10月7日11日の日記に書いたとおり,こちらでは1食(1皿)20バーツってのがだいたいの相場ですが,日本食だと安くても数十バーツ, 高いところではお昼のランチでも350バーツなんてのがあります。 たまにはいいけど,いつもって訳にはいきません。 また,私のバンコクの職場は街から離れているため, 近くにはタイ風日本食はあっても,ホントの日本食は見あたりません。 よって,昼は自ずと地元食となる訳で,写真の今日のメニューはカオパック・ムー(左):豚肉チャーハンと, トムヤム・タレー(右):シーフードのトムヤムスープ(トムヤム・クン+魚,イカなどのシーフード)。 これでしめて総額45バーツ,味は最高!  このトムヤム・タレーなんて,100バーツ以上もするバンコクの観光客向けのレストランのトムヤム・クンに較べると,辛さ+酸味+まろやかさが程よくバランスされて遙かに美味しいんですよ!  実はこのトムヤム・タレー,こっちにきて毎日食べてるんですけど…。

 通常はカライものを食べると,翌日トイレでもう1度「辛さ」を味わえるってもんですが,もう辛さに慣れたのか,翌日朝のトイレにおける「2度目の美味しさ」は味わえなくなりました。  だんだん日本人から遠ざかっているのかも…。 (読むタイミングが悪かった方,ゴメンナサイ)


2004年10月14日(木)

野菜シーズン限定のカップ麺

 今年も「齋(ジェー)」の季節がやってきました。 これはタイの中華系の人達が年に一度,中国暦の9月に9日間,肉や魚, 卵や牛乳などの動物性食品や,ニンニクなどの刺激の強い野菜類を食べるのを控える彼ら独特の習慣で,今年は昨日:10月13日から始まりました。  まぁ,イスラム教の「ラマダーン(断食)」の中国版のようなものですかね?

 この時期になると,街のあちこちの屋台やレストランには「齋(ジェー)」と書かれた黄色い看板で賑わい,日本で言えば精進料理のようなものが出回ります。 また, 写真のようにインスタント食品も「齋(ジェー)」期間限定のものが売り出されます。 このカップ麺には "Vegitarian TOFU and SHITAKE Flavor" なんて書かれてますね。

 タイは,アジアのさまざまな文化が微妙に溶け合った一種独特の国です。 従ってイスラム教のラマダンも,華僑の「齋(ジェー)」も,ここの国の人達にとっては「ふつ〜」のことなのです。  そしてそれをもビジネスにするという,強かな面も持ち合わせているってのもスゴいですね。

 今日は,10月9日の日記で宣言(?)した「新50バーツ紙幣研究論文」をアップしました。 ご高覧下さい。


2004年10月17日(日)

The 2nd World Film Festival of Bangkok の「看板」

 昨夜は知人宅に遅くまで居座って飲んでいたので,今日はちょっとお疲れモードでしたが,編集部は土日が勝負(笑)!

 バンコクでは15日(金)から,The 2nd World Film Festival of Bangkok(第2回バンコク世界映画祭)が始まりました。 特別映画好きというわけではないのですが, せっかく世界の映画を見ることができるのだったら,日本ではあまり見ることができないアジアの国の映画を見て,その国の文化や国民性がどう描かれ, 日本やタイにどのような影響があるのかを知りたいと考えました。

 いくつか見たい映画がありましたが,今日見たのはインドの "Forever Yours" という2時間2分の作品です。 この映画は,インドの田舎を舞台に一人の女性の生き様を通じて「人間とは何か?」を描いた作品で, ベンガル語の台詞に英語の字幕がついたものでした。 特別グッとくるものがあるとか,重い感じのものではありませんでしたが,言葉の壁はあれど監督が意図したものは掴めたかなと思ってます。

 上映の後には,この映画の監督の Gautam Halder 氏が挨拶され,質疑応答の場が設けられるなど,世界映画祭ならではの雰囲気を味わえました。 この映画祭は来週の日曜日(24日)まで開催され, 上映スケジュールなどの情報はこちらのサイトに上がっています。


2004年10月20日(水)

「普通」に賑わっていたヤンゴンの街(2003年1月)
 日本では台風23号が大暴れしていますね。 皆さんのところは大丈夫ですか? 風雨はもう暫く残ることでしょう。 また, 次の台風24号も後を追ったコースを辿る気配を見せています。 呉々もご注意下さい。

 こちらタイでも,憂うべきニュースが入ってきました。 タイの西隣のミャンマーで,穏健派の首相が突然軍政に解任されたというものです。  この事件に輪をかけるかのように,今日はミャンマーの首都ヤンゴンを訪れていた少数民族の代表が,同じく軍政に軟禁されたというニュースも飛び込んできました。

 実は2003年1月にミャンマーの首都ヤンゴンを訪れたことがあったのですが,この時は日記にも書いたとおり,静かで平和な街という印象でした。  かつては入国者に対して US$200 の強制両替が課せられていたのですが,この制度も昨年8月に廃止になり,ミャンマーも徐々に開かれた国になっていくなかな? また行ってみたいなぁ…と思っていた矢先でした。

 このような事件が起こっても,バンコクで暮らしている我々「外国人」には実質殆ど影響無いし,身の回りのタイ人も特に気にしている様子では無い模様。 しかしテレビニュースや新聞では, 国境の様子がさかんに報じられています。 というのは,この日の日記に書いたとおり,2国間の関係が悪化した時に直接の「被害」に遭うのは, 何を隠そう国境付近で生活している人々だからです。 簡単に言えば「昨日まで買い物に行ってた国境の向こうの市場に行けなくなる」感覚なのです。 悲しいかな, 陸で接する国境を持たない我々には,非常に判りにくい心理ですけどね。

 今後,ミャンマーがどのような方向に進むのかは判りませんが,以前のように強制両替が復活したり,場合によっては容易な入国ができなくなる恐れもあります。 暫くは注意が必要です。


2004年10月21日(木)

タイにも登場したハイネケン500ml缶(左)
 10月は日記が好調です。 今日で10回目,ということは概ね2日に1回は書いていることになります。 サボりがちの編集部にとっては凄いことですね〜。

 正直なハナシ,バンコクに一人でいると時間を持て余すのは事実で,仕事柄殆ど日本語を使うことが無い自分にとって,ここでこうやって他愛のないことをウダウダと書くのは, 一種の和みになります。 今までの日記を振り返ってもそうですが,なんかオヤジ臭いことを一杯書いているなぁ…と自分では思うものの,気軽に話す相手がいれば同じ事を話してるんだろうなぁ… と思う自分もまたここに居るわけです。

 さて毎度ビールの話題ですが(別に恐縮してませんが:笑),バンコクでハイネケンの 500ml 缶がついに登場しました。 考えてみれば,下は 100ml から上は2リットル(だったと思う)まで, 多種・多様(同じビール会社でも様々な銘柄があり,季節・地域限定なんてのもある)な缶ビールがあるのは,世界広しといえども日本くらいのものでしょう。 日本じゃ 500ml 缶なんて当たり前ですが, タイではその存在自体が画期的なことなのです!

 ハイネケンはタイでは「高級ビール」の象徴のようなものですから,地元に密着するとは決して思えないのですが,さ〜てこの 500ml 缶,どのような客層を「虜」にすることができるのでしょうか?  それともスーパーライオンみたいに,いつの間に無くなってしまうのかなぁ? これからが楽しみです。

 今日は第2回バンコク世界映画祭にみる「タイの映画事情」をアップしました,ご覧下さい。


2004年10月22日(金)

今朝のバンコクのガソリン価格(1Lあたり)の一例
10月7日比 上段:ディーゼルは据置
中段:レギュラー(21.59)+0.8バーツ
下段:ハイオク(22.39)+0.4バーツ
 「おいおい,またガソリンが上がっちまったぜぃ」「22超えたんだなぁ,もう車には乗れねぇよなぁ…」というバンコクっ子の声が聞こえてきそうな朝でした。 朝,通勤の途中でいつも見るスタンドの価格表示を見てビックリ!  また上がってるんですよ。

 慌てて携行している取材用のカメラを取り出してセットし,次のスタンドの脇を通る時に何とか画像に納めたのが〜ちょっと木の陰に隠れてうまく撮れなかったのですが〜右の貴重なスクープ(笑)です。 今,日本ではガソリン価格はいくらくらいでしょうか? 今日の日記はおやすみにしようかなぁ?と思ってた矢先のことでした。

 ここのところ密かに(笑)流行しているタイの鳥インフルエンザですが,バンコクの南西100kmほどにあるトラ専門の動物園で,鳥インフルエンザと思われる症状により50頭以上のトラが死んでいるそうです。 彼(=トラ)らのエサは鶏肉が多かったことから, このエサが感染源と見られているようですが。 鳥インフルエンザは,熱処理をすれば感染しないとのことでしたが,やっぱりトラくんたちは「生もの」が好きでしょうからねぇ…。 ちなみにこのトラ園,現在は閉園中とのこと。

 タイでは明日23日(土)がチュラロンコーン大王(ラマ5世)を記念する祝日で,25日(月)がその振替休日のため,この週末は3連休です。 さ〜て,何するかなぁ? ちょっと日本にうどんか,たこ焼きでも食いに行ってくるかなぁ(笑)


2004年10月23日(土)

バンコク市内のヒンズー教のお寺 Vishnu Temple
 新潟県を中心に強い地震が発生したようですね。 皆さんのところは大丈夫ですか? 被害に遭われた方,お見舞い申し上げます。 まだ余震が続いているようですね,ご注意下さい。

 今日はちょっと時間があったので,新企画の取材も兼ねて今まで行っていないところをブラブラしてみました。 まぁ,バンコクっちゃ,お寺が多いところですね。  京都や奈良が「どの程度」なのか感覚が判りませんが,バンコクもお寺が多いところです。 お寺といっても,何も仏教のお寺だけではありませんよ。  まぁ「お寺」の範疇にはいるか否かは別として,宗教儀式を営む場所という意味ではキリスト教の教会もあります。 5月20日の日記でご紹介したイスラム教のモスクもあります。  そして今日眼にしたのは,写真のヒンズー教のお寺です。

 どうしてこれがヒンズー教の寺だと判るのか? 判るんですよ,これが。 根拠は2つ,1つはお寺の名前に "Vishnu" が付いていることです。 Vishnu(ヴィシュヌ)神とはヒンズー教の神様で, 実は多くのクメール遺跡でも見ることができます。 そしてもうひとつはお寺の看板の文字です。 英語の下の物干竿にぶら下がっているような文字は「何文字」かは特定できませんが, 少なくともインドの文字であることは確か,恐らくヒンディ語ではないかと思いますが。 いずれにしても看板にインドの文字があることが,ここがヒンズー教のお寺であることを教えてくれているのです。

 しかし,この看板も「忠実」にタイ文字を一番上に書いていますね。 やっぱ看板税の対象なのでしょうか? 看板税に関してはこちらをご覧下さい。


2004年10月26日(月)
 今日は久しぶりに写真無しです。 新潟県中越地震は日を追う毎に新たな被害が確認され,地震の規模の大きさを改めて思い知らされている感じです。 こちらの地元紙では,新幹線の脱線が大きく取り上げられていました。  犠牲になられた方がいらしゃったのは残念ですが,大きな火災が発生しなかったことは不幸中の幸いだったでしょう。 そしてもう一つ,このような事態になっても暴動や略奪が起きない,これは関東大震災の時でもそうでしたが, 外国人が理解し得ない日本人の本質なのでしょうね。 忘れたくないものです。

 映画の紹介のページで触れた "Knowbody Knows(邦題:「誰も知らない」)",見に行きました。 「重かったぁ」というのが実感です。 同様な世代の子供達(映画の中での設定)を持つ親の身として, 何とも言えないやるせなさに全身を襲われました。 本来なら,映画のストーリーの概略でもここで紹介すべきなのでしょうけど,そういう気になれないってのが正直なところです。

 一緒に見たこちらの友人曰く「学校に行けない,親が居ない子供達って,世界中にゴマンと居るんだよねぇ…」 これを聞いて,日本では "Nobody Knows" かもしれないけど,ところによっては "Everybody Knows" なのかな? と,ふと思った次第。  バンコクでも交差点で一日中花を売ってたり,物乞いをしている子供達を見ると,「誰も知らない」の子供達とダブってしまいます。 親としての義務,子供達の幸せ…,痴呆気味の脳が珍しく活性化したひとときでした。


2004年10月29日(金)
15,000アクセス以降の豪華な(?!)履歴
アクセス日 付時 刻1,000アクセス
所要期間
15,0002004年 9月23日17:20頃
16,0002004年10月 2日07:00頃8日+14時間
17,0002004年10月 8日22:00頃6日+15時間
18,0002004年10月15日02:00頃6日+ 4時間
19,0002004年10月21日16:00頃6日+14時間
20,0002004年10月29日01:00頃7日+ 9時間
 昨夜は満月。 日本でも一部の地域では綺麗な月が見えたようですね。 日に日に涼しさが寒さへと変わり,「一番の冷え込み」の更新が続く時期になりましたね。

 新潟県中越地震も未だ余震が収まらず,各地で避難生活を強いられている人達が大勢います。 避難所からの中継,家族を亡くした被災者へのインタビューなど, マスコミの報道も首をかしげたくなるようなものが目立ち始めました。 今一度マスコミの原点に返って何をどういう形で報道すべきか,考える時期がきているのではないでしょうか。

 イラクでまた日本人が拘束されました。 ちょっと甘かったのでは?と思っているのは私一人でしょうか。

 トップページのカウンタが示すとおり,このサイトも漸く 20,000 アクセスを記録することができました。 2002年11月にカウンタを設置して1年と11か月,今年の 8月22日に 10,000 アクセスを数えてからは約2か月。  このサイトをご覧戴く皆さんには,厚く御礼申し上げます。 こうして日記に感謝の意を表すことができるのも,皆さんからいただいている幸せのお陰です。 これからも細々ながら続けていきますので,変わらぬご愛顧をお願い致します。

 本日は 20,000アクセス突破記念,タイの宝くじ事情の突撃取材に失敗した(笑)「宝くじを買ってみる?」をアップしております。 ご一読下さい。


2004年10月30日(土)

バンコクの「渋谷」,BTS サイアム駅前に建設中のサイアム・パラゴン

 このところバンコクでは,めっきり雨が降らなくなりました。 もう雨季が明けたんでしょうねぇ。 今年のタイは雨が少ない感じですが。  チャオプラヤ川上流で大雨が降っていればバンコクで雨が降らなくても,川の水位が上昇してバンコク市内でもところによっては浸水騒ぎ(いや,「恒例の浸水」?)になるのですが, 今年はそういうハナシを聞かないのです。 まぁ水害が無いに越したことはありませんが,異常気象による悪影響もまたイヤものです。 妙な天候にならないといいのですが。

 バンコクの残りも1週間,日本はかなり寒くなってるんでしょうねぇ。 もうすぐ11月,そろそろ風邪のシーズンでしょうか,皆さんご自愛下さい。


2004年10月31日(日)
 今朝ほど NHK の国際衛星放送の番組を見ていたら,ちょっと気になる出来事がありました。 新潟県中越地震の対策について侃諤の議論を交わす番組です。 いろいろと反省点や改善点もあろうことでしょうから, それはそれで結構なことと見ていました。 ところがその中で,パネラーの一人(某かの大学のセンセイだったと思います)が電気の復旧を例に挙げて「ライフラインの復旧が遅い」という発言をされたのです。 発言者の論によると,過去の同規模の地震(聞き逃しましたが, 2003年5月の東北地方の地震を指していたと思われます)に比較すると,復旧が遅いと言うものでした。


バンコクの部屋で焚いている香(レモングラスの香)

 同じ規模の地震でも,震源の深さ,被害規模や災害発生地域の地形や天候などにより,復旧の度合いが違って当然でしょう。  ましてや,水道,下水やガス,電話,電気などのライフラインに携わる皆さんであれば,一刻も早く復旧すべく,中には自分たちの家庭や家族の被災も顧みずに作業に当たっている方も,大勢いらっしゃるはず。  ライフラインを復旧している皆さん,某公共放送の討論番組に出てる人っちゃ,この程度なのです。 現地の状況をいかほどご存じの上で上記の発言をされたのか判りかねますが,私が個人的に察するに, 単に過去の同規模の地震と比較されただけではないのでしょうか。 ホントウに現地の状況を具に調べられた上での発言であれば,真摯に受け止めるべきかとも思いますが。 

 ハッキリ言って幻滅でしたね。 ライフラインが早く「普通」どおりに戻ることは,みんなの願いです。 供給する側もそんなことは百も承知,懸命の復旧作業をやってるはずです。 しかし,ここに挙げたライフラインは道路や鉄道と違って,目に見えないもの。  ハッキリ言えば,使う側では「元に戻っている」ように見えても,供給する側は,何とか仮にででも綱渡り的に復旧させていることもあるはずです。

 同じ侃諤の議論を交わすのであれば,普通の状況には簡単に戻らない現状を見据えた上で,今自分たちに何ができるか,今後何をすべきかをマジメに議論して欲しかったですね。 やはり,日本人は「公共のサービス」や「安全」などというものは, 与えられるべきものであって,自分たちで確保するのではないという感覚が支配的なのだと,改めて実感しました。

 と,こういう考えって,独りよがりなのでしょうかねぇ? 今日の日記はちょっと感情的になっちゃいました。 写真の香で気分を落ち着けましょう。