October 2002

2002年10月2日(水)

日本では珍しい白いハイビスカス

 日本では台風21号が関東〜東北の太平洋岸から北海道方面を直撃して,各地で被害が出ているようですが,如何ですか。 お見舞い申し上げます。

 こちらタイでは,先月の日記にも書いていますが,タイ北部での豪雨により,バンコク市内の一部で冠水の恐れがあるのではないかとの噂があります。 これは, 海抜が殆ど0mのバンコクで,潮位の上昇(大潮)により海水面が上がるため,上流からの大量の水が海に流れていかないからとか。 う〜ん,言われてみたら 「な〜るほど」と納得です。 しかし,タイの現首相タクシン氏は「バンコクの治水は飛躍的に改善されており,バンコクが水に浸かることはない!」と豪語しています。  さて,「答」はどうでしょうか?

 先月のイタリアからの客人の後は,ウチの両親や職場の同僚などが次々とやってきて,このところ「お客ラッシュ」が続いています。

 そういえば,NHK の連続テレビ小説,「さくら」は最後の最後で一気に2話流れるし,新しい「満天」では,アヤしい屋久島の言葉(どう聞いても九州弁スペシャルミックス!)が出るしと, ちょっと話題を振りまいてくれていますね。


2002年10月6日(日)


2002年10月上旬における
バンコクのガソリン価格例
 先月から訪タイしていた両親は,2週間バンコクの生活を満喫して,昨夜の便で帰国しました。 当初は,少々退屈するのでは? とあらぬ心配をしていましたが,何の何の,好きに楽しんで帰りました。 涼しい日本で風邪を引かなきゃいいけど・・・。

 さて,左の写真は近くのガソリンスタンドに掲示してある価格表です。 これ,1リットルの値段。 上から「ハイオク」,「レギュラー」 そして「軽油」の価格です。 どうやらガソリンは,スタンド毎に価格が設定されているようで,どこもバラバラです。 一部では, 10月からガソリンが16バーツ/リットル以上に値上がりしたとの話もありましたが,近くのスタンドではそうでもないようです。

 タイは日本と同様,石油は殆ど輸入頼りですから,国民は石油価格には敏感なようです。 勿論日本よりは安い価格ですが,生活水準を考慮 (例えば,1食20バーツで食事ができることと比較)すると,必ずしも「安い」ものとはいえないようです。 また,軽油価格がガソリンと較べて, 日本ほど安くないことも特徴です。 今後この日記で,写真ネタがないときは,この近くのガソリン価格でも上げましょうかね。  ガソリン価格を折れ線グラフで示すページを作れって? それはカンベンして下さいよぉ。

 ところで今日は,9月に発行され,先日やっとの思いで入手したタイの記念紙幣について,どこよりも早く徹底分析(ホンマかいな?)したページを, 総力を結集して作り上げました。 どうか,暇つぶしにでもこのページをご覧戴き,ご意見・ご感想・叱咤・激励,「オマエェ,間違ぉとるでぇ!」 「なんかこりゃ,つまらん!」など,素直な感想をこちらへお寄せ下さい。

 さて,この雨季の末期,バンコクは浸水被害からまぬがれるでしょうか? 乞うご期待(?)!


2002年10月13日(日)


バンコクの庶民の足,水上バス
 この前の月曜日,10月7日は朝から激しい雨が数時間降り続き,住まいの周辺の道路は数十cm冠水して川と化しました。  数年前の大雨では,いつもは1時間程度しかかからない空港までが3時間以上,自宅に帰りたくても車が動かず数日間帰れなかった人も多数居たとの話を聞いていましたので, 職場まで何時間かかるのだろうかと着替えや長靴を持って,覚悟して出勤しました。 ところが,雨が激しかったのは住まい周辺のみで, 車の量はいつもより多かったものの,いつもは40〜50分かかるところが,1時間+α くらいで事務所に辿り着き, 思ったほど時間はかからなかったので,いい方向にちょっと「期待はずれ」でした。

 ところが,その後バンコクでは雨らしい雨が降らず,なんだかもう雨季が終わったかのような雰囲気です。 いつもは南から吹く風も, このところは北風だし,街に行ったらもう長袖のセーターや,革ジャン(いつ着るの,こんなの?)なんかが並んでました。  知り合いのタイ人もこのところは「寒い寒い」(--> ホントは "冷房で寒い" んじゃないのぉ?)を連発しています。 もう雨季も終盤, いよいよタイの「冬」に突入でしょうか?


2002年10月20日(日)


The Royal London Circus バンコク公演
 いやぁ,面白かったぁ! 今,バンコクでは "The Royal London Circus" の公演が行われています。  ハッキリいって「娯楽」が少ないバンコクでは,格好の娯楽! 早速チケットを入手して行ってきました。

 サーカスの公演の場所は,バンコクの中心に位置するルンピニ公園(福岡で言えば大濠公園,東京では代々木公園みないな感じですかね?)のすぐ脇, でもハッキリいって,公共交通機関の便は良いとは言えないところ。 タクシーでルンピニ公園の近くまで乗り付けて,歩いて探しました。

 土曜の昼の公演に行きましたが,席は半分以上空いていました。 正面前の方(前から3番目)で 600バーツ(=\1800ほど),日本の感覚では安くても, こちらではやっぱりお金持ちしか楽しめない価格のようです。


サーカス会場に出没していた不審なバス
 内容は,いやぁ面白かったですよ。 カミはんも,子供達も久しぶりに「娯楽したぁ」って感じでした。 日本と決定的に違うのは, なんと言っても「生オケ」,そうです,音楽の演奏は全て生のオーケストラなのです。 これは,絶対に圧巻! いくら録音モノをいいアンプに通しても, 生の楽器演奏には叶いません。 サーカスの演技もさることながら,生の演奏は素晴らしい演技に花を添えてくれました。

 このサーカス,11月3日までバンコクで公演の後,タイ北東部のウドンタニ,そして北部のチェンマイなどで公演とのこと。 それにしても, 団員の皆さん,この暑さのもとでの演技はさぞかし大変だろうと,お見舞い申し上げるところです。 サーカスの中身については, このページをご覧になって見に行かれる方もある(と信じてる?!)と思いますので,もう少し先でご紹介しましょう。

 ところで,そのサーカス会場で上の写真のような「不審なバス」を目撃しました。 さ〜て,何でしょうか? 取材の成果はこちらにご紹介しています。


2002年10月23日(水)


重連運転のSL(タイ国鉄 850+824)

 今日はチュラロンコーン大王(ラマ5世)が 1910年に崩御されたのを記念(追悼?)して,タイでは,国民の祝日でした。

 で,どこからともなく「10月23日はSL仕立ての特別列車が運転される」という情報を入手した我が編集部(?!)では,早朝の起床を敢行して,そのSL列車に乗ってきました。  区間は,バンコクのホァランポーン駅からアユッティヤーまで,80km の距離を約2時間半。 冷房無く解放の窓で,ユッタリとした旅でした。 何よりもいいのは,トンネルがないこと!  SL牽引の客車で窓全開のトンネル行きは(トンネルの長さにもよりますが,青函トンネルみたいなところだったら)極めて悲惨ですからねぇ。

 SLは日本製,9600型のボイラーをパシフィック型(2C1:前から補助輪2軸+動輪3軸+補助輪1軸)の台車に乗せた感じで,1940年代後半に作られたモノのよう。  今日は,朝8時のタイ国歌演奏・国旗掲揚の後,ホァランポーン駅を予定どおり出発し,アユッティヤー駅に10時半到着,(タイにしては珍しく?)ダイヤどおりの運行,天候にも恵まれいい1日でした。