Report 38a

トークン自動販売機

地下鉄のトークン自動販売機
 前のページで「謎」のままにしていた,トークン(地下鉄乗車用のコイン型チケット)の自動販売機。 2004年も暮れになると, どうやら各駅で「正常稼働」している様子が確認されました。 ここでは,この自動販売機でトークンを購入する方法をご紹介しましょう。

 バンコクの公共交通機関として,1999年に先行して開通した BTS (Bangkok mass Transit System) でも,テレフォンカードのようなチケットの自動販売機は導入されています。  しかし,硬貨(10バーツ,5バーツのみ)しか使うことができないため,紙幣しか持っていなければ窓口でコインに両替した上で自動販売機でチケットを買う羽目になり,概して不評でした。  さ〜て,今回の地下鉄ではその反省が活かされているんでしょうかねぇ?

 地下鉄の駅に降りると,右のような自動販売機が何台か並んでいます。 開通当初まだ稼働していない頃,駅によってはガードマンが「撮影禁止」なんて言ってましたが, 今はもう黙認のようです。(詳細不明ですが)

 それでは早速トークンを買ってみましょう。


(1)
自動販売機のディスプレイの初期画面はタイ語なので,右上の English をタッチ。
(2)
すると,路線上の駅が英語の画面に切り替わります。
(3)
自分が行きたい駅をタッチ。 すると画面の右下に運賃が表示されます。
(4)
運賃を入れます。 紙幣(20バーツ,50バーツ,100バーツ)は右から,硬貨(1バーツ,5バーツ, 10バーツ)は左から入れます。 今回は20バーツ紙幣を入れてみました。
(5)
一番下にトークンが出てきます。 英語で書いてあるとおり,お釣りは硬貨で出てきます。  従って,100バーツ紙幣を入れると 10バーツがゾロゾロとお釣りで出てきますよ。


地下鉄出口の改札機
 こうして購入したトークンを手にして,改札へ向かいます。 ところでこのトークン,窓口でも売られています。 この紙幣が使える便利な自動販売機にまだ慣れてないタイの人達は, 窓口でトークンを買っている人が多いようです。

 編集部ではもう一つ,地下鉄の乗越運賃の精算をどうするのか? 体当たりチャレンジしてみました。 目的地より手前の駅までのトークンを買って地下鉄に乗り,「乗り越し」た駅で降りて出口の改札機に向かいます。 さて,どうなるかなぁ?

 知らん顔して出口の改札機にトークンを入れようとすると…… なんと!トークン投入口が閉まり,ディスプレイに「窓口に行け!」というメッセージが出るのです。 コレは凄い。

 実はこの黒いトークンには IC チップのようなものが埋め込まれているようで,入口,出口とも改札機は非接触で情報を認識します。 入口では改札機にトークンを翳せばゲートが開きます。  出口では投入口にトークンを入れる時に情報を認識し,規定の運賃が支払われていればそのままトークンを投入することができてゲートが開きます。 しかし,運賃が不足していれば投入口が閉まってトークンを投入することができず, ディスプレイに「窓口に行け」と表示されるというわけです。

 モタモタしていると,駅のガードマンがやってきて窓口に連れて行ってくれました。 不足分を手渡すと新しいトークンを貰って,これを再び出口の改札機に通すと晴れて「出所」できたというわけです。  これであなたも乗越精算に戸惑うことなく,自由自在に地下鉄を利用できますかな? 地下鉄をうまく活用して,バンコクライフをお楽しみ下さい。(2005年1月記)