【ヨーロッパより遠い都内で心の洗濯2】
前回の続きです。 一晩中走っても、目的地には到達せず・・・。 このままバミューダ・トライアングルに飲み込まれてしまうのか?
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周りは海ばかり、陸地は何も見えず・・・ |
明け方、日の出を見ようと4時頃に目を覚まして外を見ましたが、辺りはドンヨリと曇っており、とても日の出を拝むどころではない模様。 諦めてまた寝ました。
時計の針も徐々に進み、青空も見えてきました。 本を読んだりお菓子を食べたり・・・こんな生活が続くと、もう「ブロイラー」になってしまう〜。
暫くすると、「お〜い、陸地が見えるぞぉ〜!」とは誰も叫ばなかったけど、島らしき陸地が見えてきました。 おぉ、あれがアメリカか? いやいやハワイ? さて、どこなんでしょう?
プラネタリウムや地図帳みたいに地名書いてないから判らないんで、どこか判らないなぁ・・・。
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(左上)おぉ、島が見えてきたぞぉ! (右上)お客さんもデッキに出てきました (左下)島にもかなり近づいてきましたよ (右下)港の上に見えるのは学校かな? |
船は少しずつ島に近づいていきます。 港が見えてきました、どうやら今から接岸するのはこの島のようです。 港の向こうの高台には、学校のような建物も見えています。
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(左)目的地は小笠原諸島・父島 (右)この日の乗船チケットです |
ということで、辿り着いたのは東京から南へ約1,000kmの小笠原村・父島なのです! 東京都港区の浜松町駅辺りの海側にある竹芝桟橋から船で25時間30分、ヨーロッパに飛行機で行くよりも時間がかかる日本(東京都内)です。
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観光客、友達、親戚などを出迎え 船の入港日は港が賑わいます |
東京からの船〜おがさわら丸〜が入港する父島の二見港は賑わっています。 島への観光客は勿論、久し振りに来島する親戚や友人などを出迎えに、多くの島の人々が集まっています。
また、この船は島への唯一の輸送機関であり、さまざまな生活関連物資や郵便、宅配便なども運ばれてくるため、荷を降ろすために作業する人々や島の各地へ運ぶ人々も多く集ってます。
港からは少し離れた宿が島での滞在先です。 お迎えを見つけ、荷物だけを預けて少しばかり港の周辺を散歩することにしました。
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2009年 6月28日 (日) |
【ヨーロッパより遠い都内で心の洗濯3】 今日は、今回訪問した小笠原諸島・父島のプチ・リポートをお届けします。 島では、宿で知り合った、
名古屋からお越しの初見さんと望月さんにご案内戴き、大変お世話になりました。
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宿で知り合った初見さん(左)と望月さん(右) |
12:00頃撮影、緯度が低い (北緯27°)ので陰も短い |
孤島であるが故(強風、運搬) に瓦葺の家屋は殆ど無 |
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二見の港を見下ろす 高台に建つ大神山神社 |
父島中部、扇浦に 建つ小笠原神社 |
小笠原神社境内に建つ、 無人島発見の碑 |
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小笠原郵便局、背景の 山頂アンテナは母島向け |
気象庁 父島気象観測所 |
1968年に米海軍が建てた Chapel of Peace |
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父島西岸の各集落 を結ぶ村営バス |
父島中部、小曲にある わしっこギャラリー |
わしっこギャラリー内部 和紙で魚を表現した作品 |
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「小笠原の木」になっている 小笠原固有種のタコノキ |
タコノキの根に近い部分、 赤いものは「トカゲホイホイ」 |
熱帯エリアでは定番の ハイビスカス(外来種) |
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海岸の砂地などでよく 見かけるグンバイヒルガオ |
タイでもよく見かけた パパイヤの木 |
亜熱帯の定番、南洋桜とも 呼ばれるデイゴ |
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至近でも逃げない イソヒヨドリ(島名:瑠璃鳥) |
島の固有種絶滅の一因 外来種のグリーンアノール |
人間が持ち込んだもの が野生化したノヤギ |
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父島南西部のコペペ海岸 海水が綺麗!! |
父島南西部・象鼻崎 を望む海岸 |
洲崎付近、旧海軍の 飛行場があったらしい |
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父島南西部、八瀬川河口 にある小港海岸 |
父島北東岸・初寝浦展望台 から南東方向、眩しいビーチ |
父島北東岸・旭平展望台 から兄島方向、紺碧の海 |
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父島北部・三日月山展望台 から南方向を望む |
左の拡大、遠くに霞む島が 50km南に浮かぶ母島 |
父島西岸・境浦で迎える夕陽 座礁した濱江丸の残骸あり |
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旭平展望台北部にある 旧日本軍の通信鉄塔残骸 |
小笠原神社境内に残る 旧日本軍のトーチカ残骸 |
左のトーチカ残骸の入口、 内部は暗く水溜まりがあった |
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初寝浦展望台の藪にある 旧日本軍通信基地跡 |
左の旧日本軍通信基地跡 の近影、夜は来たくない? |
窓枠は残っているが、 ガラスは既に跡形も無い |
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宇宙の天体からの微弱電波 受信用の国土地理院のVLBI |
国立天文台の 電波望遠鏡 |
宇宙航空研究開発機構(JAXA) の人工衛星追跡用のパラボラ |
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父島東岸の高台を走る道路に設置されているノヤギ対策の「動物注意」標識三種 |
写真を並べただけの芸がない「手抜きリポート」ですが、今回は単にブラッと行っただけで、予習も復習もしていないので、プチ・リポートとしました。
日頃の雑踏から離れるには絶好の場所ですが、極めて時間がかかる(船で片道25時間30分、空港が無いので飛行機では行けない)ことと、絶海の孤島に近いので、
釣りやダイビングなどのマリン・アクティビティに興味が薄い方は、ちょっとツラいかもしれません。
今回は「何もしない」つもりで行ったのですが、結局島のあちこちを案内して戴いたので、マリン・アクティビティ抜きでも結構楽しめました。 初見さん、望月さん、
いろいろと有難うございました。
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