Report 3

バンコクの街
 タイの首都バンコク。 タイ語では「クルンテープ」と言います。 (日本の 「東京」と「江戸」みたいなものか? クルンテープの詳解は,本サイトの 世界一長い地名を探る をご覧下さい。) タイ中南部に位置するこの街は人口750万人('99), 実にタイの人口の1割以上が集中する大都会。 また,国際的には東南アジアの拠点であり,多く の物資や各国の民族が集まります。 街は活気に溢れ,昼となく夜となく多くの人々で賑わい ます。

 市場に行けば,何でもあり。 コンバットの映画(古いなぁ〜)じゃないけど,本物・ニセ モノ,質の良否に拘らなければ,大抵思いつくモノは何でも揃うと言っても,過言ではありません。  勿論,日本で日頃見かけるものも何でも手に入れることは可能です。

 「タイではまだ,トラックの代わりに象が荷車を引いているのでは?」とお考えの向きもある ようですが,そんなことはありません。 それはまるで「日本にはまだサムライが居て,刀を 差して街を練り歩いている」という感覚と何ら変わりませんよ。 高速道路が各方向に整備され, 多くの車が走っています。 一説では,タイの車の6割がバンコクに集中,また,バンコクは総 面積に対する道路面積が,世界でも最も狭いとのことで,バンコクの交通渋滞の「条件を整えて」 います。

 上の写真はバンコク市内のビル群の一部で,中央に聳える高いビルは「バイヨーク・タワー2」 という地上300mほどの高層建築です。

 バンコクは,というよりタイは,地震が無く,また台風などの強風被害も歴史上殆 どありません。 雨季の末期(10月頃)の豪雨による冠水は「年中行事」だそうですが...。  このような条件のビルですから,建築の専門家に言わせると,バンコクの高層建築は, 地震や風などの「横向き方向」の力に対する設計は甘いらしいです。 また,バンコクはチャオプラヤー川下流に位置するので, 地下の地層は地下40m位までの殆どが粘土状の堆積層。 簡単に言えば,巨大な豆腐の上に街がある感じで,実際に, バンコクの地盤沈下は年間数cm以上に及ぶとのことです。

 下の写真はバンコクの街の遠景で,手前は所謂「下町」みたいなところでしょうか。  遠くにバンコクの高層ビル群が見えます。 前述のとおり,バンコクでは山を見ることはありません。  北や東に車で1〜2時間ほど走って,やっと「丘」のような高台にお目にかかることができる程度です。  この後にはバンコクで見聞きした「怪しい(?!)」オハナシを少しずつ紹介していきますね。