May 2017

2017年
5月7日
(日)
【タイ〜仏の国の輝き〜展】
タイ〜仏の国の輝き〜展@九州国立博物館

国王ラーマ2世も鑿を入れた
ワット・スタットの大扉
 この大型連休、編集部は暦どおりの営業でしたが、佐賀の支局と本社の行き来が何度かありました。  この時期の佐賀方面は、西松浦郡有田町の「有田陶器市」で賑わうので、時間帯によっては交通機関が混雑しています。

 本社滞在時期の合間を見て、現在九州国立博物館で開催中の、日タイ修好130周年記念特別展「タイ〜仏の国の輝き〜」展(6月4日(日)まで開催中)に行ってきました。  タイはこのサイトの「原点」です。 今回の特別展は何としても見に行きたいと考えていたもので、6日(土)に希望が叶いました。

 今回の展示は、タイの仏教を中心に古代から現在のタイ王朝の歴史に沿ったテーマで、各種の名宝が並んでいました。  圧巻は、何といってもワット・スタットの大扉(高さ:約 5.6m、幅:約 2.6m)です。  チークの一枚板にサルやウサギなどの動物や、様々な植物を4層にわたって浮き彫りにしたもので、国王ラーマ2世(1767-1824、国王在位:1809-1824)がデザインし、鑿を入れたといわれています。

 編集部では 2004年に現地を訪れて取材していますが、当時は勉強不足だったので、大扉のことは触れていません。 今回、持ち込まれた大扉を見て、その美しさ・雄大さに感動しました。  編集部が取材したワット・スタットの訪問記は、こちら をご覧下さい。

ビヤシン(シンハビール)も配られました

 今回の一連の展示では、タイ各地の国立博物館から集められた一級の名品が集められ、王朝の歴史に沿っての解説は、大局的には判りやすかったと感じました。  ただ、タイの仏教の歴史は単なる仏教のみの歴史ではなく、ところどころにヒンドゥー教などの別の宗教や、周辺の様々な文化や様式が交じり合って時を重ねてきています。  展示の中に、突然ヒンドゥー教の神様(ヴィシュヌ、ラクシュミーなど)が登場するのですが、これについては丁寧な解説があると、より判りやすかったと感じました。

 6日(土)は、九州国立博物館の閉館時刻が 20:00 まで延長されていたので、17:30 以降に特別展入場券の半券を提示すると、ビヤシン(シンハビール)が配られていました。

 帰宅後は、久し振りにビヤシンで喉を潤した、大型連休中の1日でした。(1)


2017年
5月21日
(日)
【隋・唐時代の書@書道博物館】
 5月になって、一気に「暑く」なっています。 この週末も全国的に夏日を記録しているようで、ここ数年は春らしい時期が短い感じがします。

台東区立書道博物館で開催中の「隋・唐時代の書」
 このサイトではお馴染みの、東京都台東区にある書道博物館。 今は「隋・唐時代の書」をテーマにした各種の貴重な法帖や肉筆が展示されているので、時間を見つけて上京してきました。  この1月に 「董其昌とその時代」 を見に行って以来の訪問です。

 中国の隋(581〜617)から唐(618〜906)にかけての時代は、現在私達が当たり前に使っている楷書の文字が確立した時代で、書を志す人は必ずお手本にする法帖などをたくさん観ることができました。

 今回の展示では、隋の少し前の北魏の時代の代表的な文字である龍門の各種造像記の拓本もいくつか展示されています。  編集部の経営がまだよかった(笑)2003年に現地を取材して、 「龍門石窟〜龍門二十品〜」 のページに紹介した 「鄭長猷造像記」「賀蘭汗造像記」 の拓にも久し振りに遭遇。

 そして本命の展示では、隋・智永の「真草千字文(明拓)」や、編集長が最も敬愛する楷書である唐・虞世南の「孔子廟堂碑(城武本)」と、その向こうを張る欧陽詢の「九成宮醴泉銘(宋拓)」をはじめ、現地でも観てきた 「伊闕仏龕之碑」 の拓本もありました。

 今回は、これまでに観た実物の拓も多く展示されていたので、楽しめました。 この展示は 6月18日(日)までですので、興味ある方はお運びください。(2)