February 2009

2009年
2月1日
(日)

今月は
鉄道月間?

【名残惜しいブルートレイン&紙の博物館】
 今日の東京は、先週同様、昨日とはうって変わって快晴の一日。 先週、諸般の事情により行けなかったブルートレインに会いに、 東京駅まで行ってみました。

(左)東京駅10番ホームから品川の車両基地に帰る「富士・はやぶさ」
(右)3月以降は駅の時刻表からも消えてしまいます

 JRでは、この3月のダイヤ改正により東京〜九州の寝台列車を全廃すると発表しました。 現在、東京と九州を結ぶ寝台特急は、東京〜門司間を一緒に連結して走る「富士(東京〜大分)・はやぶさ(東京〜熊本)」だけです。

 かつては「あさかぜ(東京〜博多)」「みずほ(東京〜熊本)」「さくら(東京〜長崎・佐世保)」など、ブルートレインが隆盛を極めていましたが、今や時代は飛行機や新幹線に取って代わられ、最後まで残った「富士・はやぶさ」も姿を消すことになったとのこと。  まぁ、事情はいろいろあるのでしょうけど、時代の流れとはいえ残念なことです。

 今日も東京駅には、九州から夜を徹して走ってきた「富士・はやぶさ」の姿を収めようと、カメラを携えた多くの人々が集まっていました。

(左)北区王子の紙の博物館 (右)紙の厚さを測る計器(紙厚計:しあつけい)

 「富士・はやぶさ」の勇姿を見送った後は、北区王子の紙の博物館(JR京浜東北線・王子駅南口から徒歩5分)に行ってみました。 我々の日常生活に不可欠な「紙」に関する様々なものが展示されているこの博物館には、製紙会社に勤務されていたOBの方々が常駐されており、 都度解説をして下さったり、質問にお答えしてもらえる親切な施設です。

 今回初めて行ったのですが、博物館の解説委員の方(製紙会社の研究・開発分野ご出身とのこと)と、長々と話し込んでしまい、いろいろと面白い話題を聞くことができました。

 ここ数年、2月上旬の日記のページには「雪」が登場していたのですが、今年の東京では少なくとも向こう1週間は、雪がなさそうですよ。 「逃げる」月、頑張って行きましょう!


2009年
2月8日
(日)
【名残惜しいブルートレイン@博多駅】
 この週末は編集部へ「出張」だったので、九州へ戻っていました。 今日の福岡は、この時期にしては珍しく暖かな一日でしたね。

博多駅7番ホームに入る「はやぶさ」
 この3月で姿を消す東京〜九州のブルートレイン、先週は東側の東京駅へ取材に行ったのですが、今日は西側の博多駅に取材(=まぁ、単なる写真撮影ですが:笑)に行ってみました。

 前日の夕刻、東京を後にした「富士・はやぶさ」は、関門トンネルを潜って九州に入ると、最初の停車駅・門司駅で大分行の「富士」と、熊本行の「はやぶさ」に分かれます。  博多駅には「はやぶさ」が 10:10 頃にやってくるのです。

 10時を過ぎて、博多駅の7番ホームで待っていると、「はやぶさ」のヘッドマークを付けた赤い電気機関車が青い寝台列車を引いてやってきました。 ホームに入ってくると、 概ね席は埋まっています。 ホームに停まると、どこからともなく撮影部隊が集結してきました。 「はやぶさ」から降りてきて、写真を撮影するお客さんの姿も見られます。

 こうして2分ほどの乗降時間が過ぎると、いつものように熊本に向けて出発していきました。 このような姿が見られるのも、残り1か月余りです。


2009年
2月10日
(火)
【日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?】
 この2月、特に鉄道に嵌っているという訳ではないのですが、何故かあれこれ重なりまして・・・(謎)。

久し振りに真面目に読んだ「定刻発車」
 先日、たまたま見つけて、久〜し振りに読みたい!と思った本が、今日ご紹介する「定刻発車」です。

 著者は、日本に最初に鉄道が開通する(1872年)時点よりも更に遡った江戸時代における日本の環境を考察し、当時の庶民が寺の梵鐘などにより正確な時刻を知る術をもっていたこと、 参勤交代はもとより、お伊勢参りや湯治巡りなど、庶民の間にも「旅行」がある程度普及していたことなどが、現在の鉄道ダイヤの正確性を支える一種先天的な環境の一部であったことを、 様々な文献により論理的に解説しています。

 勿論、鉄道業界の様々な分野〜接客、運転、指令、保線、車両、電力などなど〜における、それぞれの技術や努力が正確なダイヤを維持していることについても、大規模なシステムになった現在の鉄道を具に観察され、 説得力ある文章で綴っているものです。

 本書は、鉄道関係者のみならず、水道、ガス、電力、通信など、ネットワーク産業に携わる方にとっても一読の価値があるのではないでしょうか。

 ・書 名:定刻発車〜日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?〜
 ・著 者:三戸祐子
 ・発行所:株式会社 新潮社(新潮文庫 み−35−1)
 ・書籍コード:ISBN4-10-118341-4


2009年
2月11日
(水)

建国記念の日
【山梨にワインの「勉強」に行ってきました!】
 今日は、西日本の広いエリアで、今年初めて黄砂が観測されましたね。 今年も黄砂のシーズンが始まりました。

 この日記の月初めに、鉄道月間?などと書いたので、どうも鉄道ネタがないと都合が悪くなっています(笑)。

 今日は知人とワインの「勉強」に、山梨県甲斐市にあるサントリー登美の丘ワイナリーに行ってきました。 山梨は勝沼などに多くのワイナリーがありますが、知人のオススメでここに行くことにした次第。  都内から甲府までは、8時丁度じゃなかったけど(寝坊した?)、中央本線の定番特急「あずさ」に乗り、それから長野方面の普通列車に乗り換えて、2つ目の駅、塩崎で降ります。

山梨往復に乗った「あずさ」
 ところで、この辺りって「塩」がつく地名が多いですねぇ。 この日降りた塩崎はもとより、塩山、長野に行けば塩尻。 どうしてかなぁ〜と疑問が湧いたのですが、今日は「ワイン」の勉強ですので、 そのうち(=いつになるかはわかりません!)勉強してみましょう。

 塩崎駅からはタクシーで、件のワイナリーまで20分程度。 タクシーの運転手は人の良いおばちゃん、帰りも呼んでねと、カードを渡してくれました。

 現地では、まずテイスティング・セミナーに参加。 ワインができるまでの説明と、準備されたワインの解説を聞きながら「喉」でシッカリ勉強しました。 次はワイナリー・ガイドツアーに参加。  工場の機器を見ながらワインができる課程を、ここだけは目と耳で勉強。

 勉強が終わったら、ワイナリー内のレストランで昼食を摂りながら、赤ワインで復習。 食事を終えると、試飲コーナーで「登美の丘から飛び降りる」覚悟で、実力テストを兼ねて貴腐白ワインに挑戦!  この貴腐白ワイン、世の中にこんな飲物があったのか!と思ったのが素直な感想。 とにかく素晴らしい。 生きてるうちに、一度は喉を通しておきたいモノです(でもかなりお高めでしたけど・・・)。

 結局、殆ど「喉」で勉強して実力テストまでトライしたので、他は何処へも行かず、真っ直ぐ(幸い、千鳥足にはならず:笑)帰ってきました。 今日は、わざわざ山梨までノンべぇツアーに行っただけでしたが、 実力テストで喉を通ったものには、もう二度とありつけないでしょう・・・という、スゴイ一日でした。

(左)甲府盆地を眼科に見下ろす登美の丘 (右)極めて稀少な日本産の貴腐白ワイン


2009年
2月14日
(土)

St.Valentine's
Day
【浜松町・増上寺・東京タワー・横浜・ブルートレイン】
 今日の東京は「暑い」ほどの一日、最高気温はこの時期なのに、なんと! 23.9℃ (14:06) で、小笠原諸島・父島の最高気温 (23.7℃)よりも高かったのですよ。  世間では、セイント・ヴァレンタイン・ディだったので、アツかったという噂もありますが、ホントかな?

 この「暑い」中、羽田空港からモノレールに乗って都心入りするターミナル・浜松町方面に行く用があったので、いつもは遠くから見るばかりの東京タワーに近づくべく、JR浜松町駅から大門通を西に進んだ正面にある増上寺に行ってみました。

(左)増上寺本堂の葵の御紋 (右)定番写真?増上寺本堂+東京タワー

 増上寺は、江戸幕府を治めた徳川家の菩提寺に選ばれ、二代将軍・秀忠公、六代将軍・家宣公、七代将軍・家継公、九代将軍・家重公、十二代将軍・家慶公、そして十四代将軍・家茂公の墓所が設けられているとのこと。 それが故に、本堂の正面には、 毎週月曜日のテレビ番組に登場する黄門さまでお馴染みの葵の御紋がありました。

横浜駅6番ホームに入る「富士・はやぶさ」
 この増上寺は、東京タワーのほぼ東側に位置するので、境内から綺麗な姿を見ることができます。 今日行ったのは午後の時間帯だったので、少しばかり逆光気味で、あまり明るい写真は撮れませんでしたけど。 ここで東京タワー撮影するには、 午前中の時間帯の方がオススメです。

 2月1日の朝には東京駅で出迎えた「富士・はやぶさ」。 今日は、大分・熊本へ向けて走る姿を横浜まで出かけて行って見送りました。 横浜駅のホームにもその姿を写真に収めようと、カメラやビデオを持ったファンが多く詰めかけていました。

 新幹線などを使ってうまく乗り繋げば、京都辺りまでの各停車駅で、入ってくる姿の「迎撃撮影」が可能なようですよ。 横浜駅でも「富士・はやぶさ」がホームを離れた後、走って移動する熱心なマニアさんらしき方も幾人か目撃しました。 ラスト・ランまで残り4週間です。


2009年
2月15日
(日)
【梅を求めて〜御茶ノ水・湯島聖堂・神田神社・湯島天神】今日はチョッと大作!
 昨日とはうって変わって、今日は陽射しも弱くチョット涼しい日曜日。 東京の最高気温は 14.9℃までしか上がらず、昨日に較べると9℃も低くなりました。 寒暖の差が激しいので、体調管理には気をつけて下さいね。

 さて、今日は梅の花でも見に行こうと都内の梅の名所を調べたら、湯島天神(湯島天満宮)がヒット。 編集部には受験生もいることなので「代理祈願」も兼ねて、御茶ノ水の湯島聖堂から散歩してみることにしました。  まずは、JR中央・総武線で御茶ノ水へ。

=★御茶ノ水★=
(左)あなたはもう忘れた?神田川を跨ぐ聖橋とJR御茶ノ水駅
(右)ニコライ堂(日本ハリストス正教会・東京復活大聖堂)

 御茶ノ水は、東京から中央線快速で2つ目の駅。 山手線の内側にあり、秋葉原の西側に位置します。 JR御茶ノ水駅の東側には、湯島聖堂に至る聖橋が架かっており、駅の西側にある御茶ノ水橋からの「定番」の眺めが上の左の写真です。

 駅から少し南側に歩くと、緑屋根のビザンティン様式の大きな洋館を見ることができます。 ここは通称「ニコライ堂」、正式には日本ハリストス正教会の東京復活大聖堂と呼ばれているところで、1891年に完工した古い建物です。  1923年の関東大震災で一部が倒壊しましたが、1929年に修復され現在に至っています。

=★湯島聖堂★=
(左)高仰門脇の石柱 (中)本堂展示の香炉 (右)本堂展示の玉座(中国・清時代)

 ニコライ堂を背にして、JR御茶ノ水駅から聖橋を渡った右側に湯島聖堂があります。 今回、ここに行くまで「湯島聖堂」と「湯島天神」の違いがよくわからなかったのですが、この湯島聖堂はお寺でも神社でもなく、 もとは上野の忍ヶ岡の林羅山邸の敷地内にあった孔子廟を、1690(元禄3)年に、時の将軍綱吉公(五代将軍)が現在の地に移して整備し、「聖堂」と呼んだのが始まりとのこと。

 この聖堂の本堂には、中国の蒼々たる賢者の画が並んでおり、また、中国の昔の美術品や芸術品が多く並べられていました。 拝観料\200で、写真撮影もOKでしたよ。

=★神田神社(神田明神)★=
(左)神田神社の表参道にある銅製の鳥居 (右)神田神社境内にある江戸神社

(左)寛永通宝の中に建つ銭形平次の碑、右の小さな碑は八五郎(がらっ八)の碑
(右)神田神社の北側、蔵前橋通に降りる裏参道

 湯島聖堂を北に回ると、本郷通を夾んで神田神社(神田明神)があります。 かつては神田明神と呼ばれていましたが、明治時代になって社名を神田神社に改称したとのことです。 ここは東京都心108町会の総氏神様で、730(天平2)年創建の江戸総鎮守。  境内には本殿はもとより、大江戸最古の地主の神である江戸神社や、明神下の元の台所町に住んでいたとされる銭形平次と、その子分・八五郎(がらっ八)の碑もあります。 境内の三の宮には、平将門も祀られています。

蔵前橋通・清水坂下交差点の行先表示

 本殿の裏に回ると北側に階段があり、ここを降りると蔵前橋通に出ます。

 この通りを左に行って、清水坂下の交差点に行き先表示がありました。 JR御茶ノ水駅から湯島天神までの距離は 1km 無いんですね。 思ったより近い感じ。

 矢印の方向にある清水坂を上って、湯島天神の方向に行くことにします。 この辺りを歩いていると、古い造りの家を眼にします。 暫く(5分くらいかな?)歩くと、前方に賑わいのある社がありました。 湯島天神は今、第52回梅まつりが開催されているのです!

=★湯島天神★=
(左)左右の露店と多くの参拝客で賑わう参道 (右)境内に咲く紅白の梅

(左)遠慮がちに開く少しだけあった紅梅 (右)流石学問の社!夥しい祈願絵馬の数

(左)場所によっては程良く開いていた白梅 (右)上野広小路方面へ降りる男坂

 この時期、湯島天神では梅まつりが開催(今年は2月7日〜3月8日)されており、今日も数多くの露店や大道芸人、そして参拝に訪れる客で賑わっていました。 ここは学問の神様なので、受験成就の祈願に夥しい数の絵馬が奉納されていました。  上の写真にある「絵馬の奉納」が、境内に何か所もありましたよ。 忘れないうちに(笑)編集部を代表して「代理祈願」をし、初穂料を納めて御神札をいただきました。

 境内の梅は5〜6分咲き程度でしょうか。 全般的に白梅が多かったので、撮影にはちょっと手間取りましたが、いい感じで撮影できた数少ない写真を紹介してみました。 如何でしょうか。

 今日は適度な運動+文化的な生活で満足! 帰りは上野の一つ南(東京寄り)のJR御徒町駅から帰途につきました。


2009年
2月25日
(水)
【満天の星空に浮かぶ冬の星座】
 先週末は日記の更新をサボりました。 というのは、昨年もこの時期に同じことを書きましたが、今年も北関東の栃木に山籠もりに行きました。

 いやぁ〜、都心から離れると喧噪からも開放され、空気も綺麗だし、夜もクッキリ晴れて、満天の星空です。
(左)北斗七星 〜ISO:400相当, 絞:F2.3, シャッター:16秒で撮影〜 (右)オリオン座

 今回はシッカリ三脚を持って行きましたので、カメラを固定してアレコレ設定を変えながら撮影してみたら、この2枚はうまく撮れていました。

 今年はあのガリレオ・ガリレイが初めて天体望遠鏡で星を観測して 400周年の世界天文年2009。 また、ここ数日は数万年に1度観測可能な「ルーリン彗星」も、地球に再接近 しているとか。

 まぁ、編集部がこれにあやかっている訳ではないのですが、今回は夜空の星の写真としました。 〜まぁ、何と内容の無い日記だこと!