October 2016

2016年
10月16日
(日)
【ラーマ9世のご逝去を悼む】
 2016年10月13日、タイ王国のラーマ9世〜プーミポンアドゥンラヤデート国王がご逝去されました。 享年88歳。 タイの国民の皆さまは深い悲しみに包まれていることと思います。  謹んで哀悼の意を表すとともに、お悔やみを申し上げます。
 
タイの全ての紙幣に肖像が
描かれているラーマ9世

 ラーマ9世は、プーミポン国王とも呼ばれ、タイのチャクリー王朝9代目、国民からは絶大な尊敬と信頼を得ていたタイの王様でした。 1946年に即位されて70年、世界で最も在位年数が長い国王としても知られていました。

 本サイトの「タイの通貨〜紙幣・硬貨」のページ のとおり、タイで現在流通している全ての紙幣には、ラーマ9世の肖像が描かれています。

 また、「タイの映画事情」のページ に掲載しているように、タイでは映画の上映前にタイ国王讃歌とともに国王を讃える映像が流れます。  この時、その場にいる人々は必ず立ち上がり、敬意を表すことが、タイの国民の常識です。

 12月5日の国王誕生日は毎年盛大なお祝いで、国王がお元気な時は自身のスピーチもされていました。 タイの国民に不評だった元首相の政治運営に関して、婉曲表現で苦言を呈されたことは、本サイトがタイに拠点を構えていた時の思い出です。

 長い間、国の安定と国民の幸せを第一にお考えになって公務をこなしてこられました。 そのご苦労は大変だったことと推察します。 タイの国民の皆さんが悲しみを乗り越え、これまで以上に幸せな国を作っていくことを願ってやみません。

 プーミポンアドゥンラヤデート国王のご冥福をお祈りすると共に、タイでお世話になった全ての事柄に感謝します。(1)