Report 41 | ||||
第2回バンコク世界映画祭にみる タイの映画事情 | ||||
そんなタイのこと,映画館は交通の便がいいところに沢山あるので,映画の催しには最適! 今バンコクでは「第2回バンコク世界映画祭」が 2004年10月15日〜24日に好評開催中。 この情報をキャッチした当編集部の文化・芸術担当は, 早速取材に行ってきました。 いろいろ調べてみたところ,バンコクではこの映画祭とは別に「バンコク国際映画祭 (Bangkok International Film Festival)」というのが,いくつかの映画館を会場に盛大に開催されているようです。 今回の世界映画祭は会場こそ1か所でしたが,いろいろな国の様々な作品が紹介されています。 | ||||
それでは,会場の EGV METROPOLIS に足を運んでみましょう。 場所はラッチャダムリー通り,ISETAN が入っている Central World Plaza の通りを挟んだ前にある Big C の建物です。
EGV とは Entertainment Golden Villege の略称で,バンコクを中心に映画館を運営している会社。 なんと,この会社 2004年10月に株式の上場を廃止し,
同じタイの最大手の映画館運営会社の MAJOR に経営統合されることになったそうです。 なんともグッドタイミングというか…。
閑話休題。 "EGV" の案内に従って進んでいくと,大型ディスカウント・ショップの Big C の上,5階に辿り着きました。 早速チケット売り場に行って入場券を買い求めます。
この映画祭については,あらかじめこちらのサイトで上映スケジュールを調べてたので,窓口で見たい映画を告げてチケットを購入します。
一般的に,タイの映画館は上映会場とチケット売り場が,それぞれ別の場所(別のフロア)にあることが多いようなので,判らない時は係員に尋ねて下さい。 タイ語で聞くに越したことはありませんが,
片言の英語も通じるようです。
料金は100バーツ(=約280円)。 これで簡易リクライニングシート,足下も広く国際線のエコノミー座席よりも座り心地がいい。 冷房も完備ですが効き過ぎの感があるため,長袖は必携です。
このとき見たインド映画(10月17日の日記で速報)は,上映時間122分と少し長めのものでしたが疲れることはありませんでした。 今回の上映館にはありませんでしたが,
場所によってはダブルのラブラブシートや,更に座り心地がいい VIP シートなんてのもあります。 いずれにしても,為替直接換算であれば日本より安いのは間違いありません。
今回の映画祭では日本からの作品として,荻上直子監督の 2003年の作品 "Yoshino's Barber Shop"(原題:「バーバー吉野」)と,中田秀夫監督の 2002年の作品 "Last Scene"(原題:「ラストシーン」)を見ることができます。
映画祭で上映される映画には英語の字幕が付いていました。 タイの一般の映画では,英語などタイ語以外で話す作品にはタイ語の字幕が付きます(=これは日本と同様)が,タイ地元の映画(=タイ語で話す映画)は基本的には字幕無し。
当たり前っちゃ,あたりまえですが。 でも中には英語の字幕が付くタイ映画の作品もありますので,興味があれば新聞やウェブサイトで調べたり,映画館で尋ねてみて下さい。
会場の一角ではドイツの UFA 社の過去の作品のポスターも 50枚ほど展示されていました。 今となっては結構貴重な資料なのでは? このうちのいくつかは,映画祭でも上映されるようです。
以上「第2回バンコク世界映画祭」を通して,タイの映画事情の一端を紹介してみました。 バンコクでの暇つぶし…,映画は絶対オススメです!(2004年10月記)
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