Report 42 | |||||
宝くじを買ってみる? | |||||
宝くじは何種類かあるようですが,政府が発行しているものは,月に2回,月はじめと月半ばに抽選があるもの。 あちこちの露天では宝くじがよく売られています。 また,自転車や歩きで宝くじを売って回る人々もいて,オープンエアのレストランで食事をしている時など,どこからともなくやってきてはくじを広げて, テーブルの間を売り歩いている姿をよく見かけます。
バンコクでの取材期間も残り少なくなった編集部ではタイでの活動の思い出(笑)に,一攫千金を狙ってなけなしの取材費を捻出し,
宝くじ売りが集結している一角に行って,並べているくじを見てみます。 フムフム,抽選日は11月1日,1枚40バーツ。 人の良さそうなオバチャンに聞いてみましょう。
オバ「これならアタルよぉ! 4枚 200バーツね。」 編「えぇ,200? 160 だろ〜」 オバ「99 だよ,縁起いいよ! じゃ,180」 編「写真とってもいい?」 オバ「買ってくれたら撮ってもいいよ。」 ということで,取材費を投じて取引成立。 同じ番号の組違い,1枚40バーツを4枚 180バーツで買い求め,カメラを向けると「ワタシゃ写真は嫌いだから,隣のこのオジチャンを撮るといいよ,いいよね,アンタ」と, お隣のオジチャンを撮ることになりました。 まぁいずれにせよ取材成立,ありがとうございました。 それにしても宝くじの「プレミア」,噂には聞いてましたがホントだったんですね。 タイ人は5や9が好きなので,これらの数字が多いくじは定価(=1枚 40バーツ)より高く取引されるのがフツ〜らしいです。 | |||||
それでは,100バーツ記念紙幣や,このほど流通が始まったされた50バーツ紙幣の分析でも定評がある(謎?),おもしろタイリポート「お得意」の宝くじ分析をやってみましょう。
では,表面から分析していきます。 緑で囲ったAは「王室プロジェクト」であること,Bは発行元の「政府宝くじ局:The Government Lottery Office」を示しています。
ピンクで囲った部分は,直接抽選に関する情報です。 Cはこのくじの組数,これは「14組」,Dはくじ番号です。 Eは抽選日,このくじは仏暦(タイの公式年号)2547年(=2004年)11月1日の抽選です。
Fはこのくじの価格=40バーツです。 Gは直接関係ありませんが,今年になって21回目のくじであるということです。
次に,このくじの当選本数や賞金について書かれている裏面を分析してみましょう。
上5行のPの部分は,お察しのとおり1等〜5等の当選本数(中央)と賞金(右)です。 1等賞金は 200万バーツ(=約600万円)ですが,タイで 200万バーツっちゃ大きいですよ。 バンコクからチョイと離れれば,1戸建てが持てるんですから。
真ん中のQの1行は前後賞で,1等の当選番号の前後の番号はそれぞれ5万バーツ(=約15万円)の賞金が貰えます。
下2行は,ちょっと特殊です。 タイの宝くじの中には「敗者復活戦」というか「ボーナス」というような感じで,1等〜5等の当選番号と別に3ケタや2ケタの番号がいくつか発表されます。 その本数と賞金がRの部分で,
このくじでは3ケタ当選が 4000本で賞金 2,000(=約6千円)バーツ,2ケタ当選が 10,000本で賞金 1,000バーツ(=約3千円)です。 タイの宝くじで興味深いのは,これらの3ケタ・2ケタの番号は1等〜5等の番号に関係なく発表されるため,重複することもあります。
その場合は,1等〜5等のいずれかの賞金と,3ケタ・2ケタの番号の賞金と,両方貰えるとのこと。 なかなかスリリングですねぇ。
これら宝くじの「総卸元」(笑)である政府宝くじ局は,世界のタイフリークで賑わうカオサン通のすぐ近くにあります。 先日突撃取材を試みましたが,祝日のため休みでした〜当たり前じゃ!〜。 さて今回買い求めた宝くじ,果たして当たるかな? 当たらなかったら,
当編集部はスポンサーがないので「取材費」180バーツは手出しとなっちゃいます(笑)。 皆さんも旅の思い出に(?)宝くじは如何ですか?(2004年10月記)
この宝くじ,次のページで今回の抽選結果を発表していますが,果たして当選したかなぁ?(2004年11月追記)
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