China Report 1.3

バンコク(曼谷)→ 西安

西安へはバンコク・ドンムアン国際空港
第2ターミナルから出発

 2003年4月 から事実上「おあずけ」になっていた西安行きが,いよいよ実現する時がやってきました。 中国の唐の時代に隆盛を誇ったシルクロードの東の拠点。  ここにある様々な文物に出会うのを楽しみに 2003年8月8日:金曜日,バンコク(曼谷)から西安へ向かうべく,6日分の荷物を抱えた家族でドンムアン国際空港の第2ターミナルへと足を進めます。

 バンコクのドンムアン空港は3つのターミナルから構成されており,最も南側(バンコクの街側)のターミナルが国内線,北側2つが国際線ターミナルです。  国際線のそれぞれのターミナルは航空会社毎に分かれているので,自分が搭乗する飛行機の航空会社がどちらのターミナルでチェック・インを受け付けるのかを知っておかないと, 重い荷物を持って長い距離を移動することになるので,大変な目に遭います。 また,バンコクに到着する人達を出迎える時も, どちらのターミナルに到着するのかを確認していないと,結果的にお互い会えないことにもなりかねません。


(左)13:10発の PG698 で西安へ,(右)国際線第2ターミナル・コンコースの免税店群

 バンコクから西安には,Bangkok Airways がチェンマイ(清邁)経由の便を運行しています。 前ページのとおり距離にして 2600km 程度,バンコクを 13:10 に飛び立ち,西安には 18:50(現地時間)に到着します。

西安へは Bangkok Airways の B-717 で

 タイと中国は時差が1時間あるので,時刻表の上では 4時間40分かかることになります。 距離的には関西〜台北〜香港の感覚でしょうか。ちなみに関西から西安までの直線距離も,バンコク〜西安とほぼ同じ 2500km程度です。

 西安行の PG698 は 75番ゲートからの出発,ゲートから飛行機まではバスを使って向かいます。 今日の機種は Boeing 717 型機。 1984年に生産が終わった Boeing 727型機よりも型番が「古い」ので,不思議に思って調べてみました。

 この飛行機はアメリカの航空機製造会社だった McDonnell Douglas(マクダネル・ダグラス)社が 1995年10月から MD-95型として開発を始めたのですが, その後 1996年に Boeing(ボーイング)社と合併したため,Boeing 717 型として 1998年9月に初飛行したもの。 そういえば,DC-9 や MD-81 に雰囲気が似ています。 2006年5月現在,日本でこの機種を採用している航空会社はありません。


(左)途中寄港したチェンマイ空港,(右)機上から見るチェンマイの街

 途中チェンマイに寄港しますが,どうやらこれは Boeing 717 の航続距離が 2600km ほどで,バンコクから直接西安までのフライトにはちょっと足りないからでしょうか?

 ところで日本ではちょっと考えにくいのですが,このバンコク発チェンマイ経由の西安行きの国際便,バンコク〜チェンマイ間の国内移動のお客も運んでいます。 ということは, 同じ飛行機の中に,出国審査を通過して出国スタンプが押されたパスポートを持つ「タイ出国済み」搭乗客と,パスポートはノーチェックの搭乗客が混在しているってことになるんですけど。


「西安」の文字が映える西安咸陽国際空港
 PG698 は予定どおり 15:00 にチェンマイを離陸しました。 眼下にはタイの豊かな大地が拡がっています。

 地図を見ると,どうやら雲南省や四川省の上空を通過して陜西省の西安に入るようですが,機上から下を見ても地名や国境,州境は判らないので,実際はどこを飛んだのかわかりませんでした(笑)。

 チェンマイを後にして3時間が経とうとする頃,飛行機の高度が徐々に下がり,着陸体制に入りました。 下に広がる雲を突っ切って,あいにくの天候の中,予定どおり西安咸陽国際空港に着陸しました。  ターミナルビルには,大きく「西安」の漢字が見えます。 悠久の古都,西安にいよいよ「上陸」です。


(左)西安着陸直前に撮影した西安郊外,(右)西安咸陽国際空港の入国審査場

前のページへ 西安・洛陽旅行記
トップに戻る
次のページへ