July 2002 | ||||
2002年7月13日(土) | ||||
さて,7月上旬に急遽ドイツへの出張と相成り,今回はベルリンに行って来ました。 ドイツは今回で3度目でしたが, 旧東側は初めての訪問。 かつての東西緊張の最前線は,今ではごくフツーの都会と化しておりました。 それでも, 崩壊したベルリンの壁や旧東ドイツの切手など,歴史の遺物はしっかり観光資源として商売の対象にされてましたね。 今回ベルリンに行って初めて,ベルリンのシンボルが「熊」であることを知ったのです。 そういえば,「ベルリン」は英語の "bear" と響きが似てますねぇ。 どうして「熊の街」なのかまでは,まだ勉強してませんが,ベルリンの街では歩道や店の前など, 至る所に左のようなクマゴロウがうじゃうじゃ居ました。 今回は少しばかりの時間を使って,科学博物館を訪れましたが,ここは良かった〜! 流石世界の工業国ドイツというだけあって, 歴史を追って数々の機械や列車,機関車,通信機器などの本物が展示されており,その仕組みが判りやすく解説されていました。 この博物館はかつての操車場跡の広大な敷地に造られており,外には船のエンジンやオランダの風車などもあり。 家族連れでも1日十分楽しめることができるところです。 残念ながらまだ改装中で,飛行機や車のコーナーは見ることができませんでしたが, これらのエリアも2003年初頭にはオープンするとのことですので,訪欧の機会がある方にはお勧めしますよ。 | ||||
さて,最近買い物に行くと右のようなビールをよく見かけるようになりました。 タイビール界のニューフェイス「タイビール」です。 "I" みたいなのは "ai" と発音し,"n" みたいなのは "t" の発音。 で,この場合は「返り点」が付いて "tai" と読むわけです。 アルコール度数は南国のビールだけあって,6.5%とやや高め。 味はまぁまぁ,業界大手のシンハに較べるとややキレがない感じですが, 1缶330ml(下の写真は330cm3と書いてある)が19バーツ(約57円)と,他のビールよりも安く飲めるので私の場合は文句は無いっす。 このタイビール,「地元のビールは旨い!」で紹介した「ビアチャーン」「リオ」そして「スーパーライオン」(いずれも22バーツ程度)よりも,もっと安い価格設定ですので, これらのビールと同様,一般の観光客向けのレストランでお目にかかることは難しいようです。 お試しになりたい方はスーパーマーケットなどの小売店で入手され, 我が根城に持ち帰ってジックリ冷やしてから喉に通すことをお勧めします。 なお,この缶の他に630mlのビン入りも売られていますが,価格は未調査(スミマセン)です。 さて,それではこのビールを飲んで今夜は眠りに就くことにしますかね... シュポッ! | ||||
2002年7月27日(土) | ||||
今日は写真なしです。 いいニュースではないのですが,仕事で一緒のチームにいたタイ人の技術者が,一昨日肝臓障害で亡くなりました。 1か月前はピンピンしてたのに,急に体調を崩して入院, あっという間の出来事でした。 それで,今日,こちらのお寺で執り行われた通夜に参列してきました。 冠婚葬祭は国や地域でそれぞれのしきたりがあるので,日本を離れると(場合によっては日本でも勉強不足のところが多々ありますが)もう「お手上げ」状態になりがちです。 事前にこちらの人に話を聞いたり,あちこちのWeb Siteで情報を集め,日本の葬儀と同じような服装(黒のスーツ,黒のネクタイ,白のワイシャツ)で出かけました。 タイの「葬」では,日本と同様,黒と白が基本で,色シャツなどは御法度です。 タイの宗教は殆ど仏教なので,葬儀は仏式により,お寺で通夜〜火葬が執り行われるケースが多いようです。 通常,通夜は3日以上(人によって5日,7日,あるいはそれ以上)の期間, 家族や親族,友人,勤めていた会社などが主催者となって執り行われ,日本でいう「出棺」はその後になります。 今回亡くなった技術者の場合は,通夜は7日で,来週の土曜日(8月3日)に出棺, 火葬とのことです。 今日はご家族の主催による通夜でした。 夜7時からお寺の葬祭場のようなところで始まり,お坊さんがお経を上げます。 暫くすると「御仏の教え」のようなお話が始まりました。 といっても,「外国人」は私一人でしたのでタイ語でのお話で,私には理解不能でした。 時々静かな笑いが参列者から出ていたので,恐らく軽いジョークを交えて判りやすく話されたのだろうと思います。 その後で再び読経がなされ,1時間ほどで終わりました。 何もなければ知らないまま終わるのでしょうけど,イザという時には,知らないといって済ませられないですよね。 日本で過ごす外国人の方々も,このような時には同じ思いをするんだろうなぁと, なんだか複雑な気持ちで今日が終わりました。 | ||||
2002年7月31日(日) | ||||
今日,こちらの会社の日本人経営者の方と話す機会がありました。 彼は,タイ人技術者を何人か日本に研修に出したいのだが,なかなかビザがおりないので困っているとこぼしていました。 ここで,賢明な読者の皆さんに質問です。 Q1:日本人がタイに観光に行く場合,ビザは必要でしょうか? Q1 は,タイに来られたことがある方であれば「要らないよ!」という明快な答が出ますよね。 では,Q2 は? 日本は世界でも,というより先進国の中では,以外と「閉鎖的」な国です。 外務省のページ,こちらをご覧下さい。 2002年6月現在,タイ人は日本入国に当たってビザが必要なのです。 昨今の日本では,かつてに較べると海外旅行もかなりポピュラーになりました。 日本国籍のパスポート所持者であれば,欧米の多くの国では観光などの短期滞在ではビザが不要です。 このページをご覧の皆さんの中でも, その恩恵に与った方が少なくないことと思います。 上記の例のタイの他にも,日本国籍パスポート所持者の入国はノービザにもかかわらず,日本への入国に当たってビザが必要な国がいくつかあります。 どう思いますか? 今月初めにベルリンに行った際,ドイツからの出国手続きをタイ人と一緒に通りました。 私の場合は,担当官にパスポートを見せると中も見ずに"OK"と言って通してくれました。 (現在,ヨーロッパでは出国時にはスタンプは押さない模様) しかし,タイ人はパスポートの写真を丹念に見られ,どこにいたのかとか,何をしていたのかなど,根ほり葉ほり聞かれたあげく, やっと通して貰えたようでした。 これって,どう思います? 上記2つの事実に対して,どう思うかは人それぞれでしょう。 でも,少なくとも言えることは,世界的に日本国籍パスポート所持者が,このような恵まれた待遇を受けられるのは,我々の多くの先輩が, 「日本」というブランドを信用のおけるものとしてくれたお陰だということです。 我々の先輩諸兄と,日本人であることに対して,改めて「感謝」した一日でした。 |