Berlin Report 2.5

ベルリン鳥瞰
 ほどよくお茶で気分もよく,タワーの上から見えるベルリンの景色を紹介しましょう。 ここからは主に西方向に多くの「名所」が見えます。  順番には特に拘りませんが,北から順に時計回りで紹介していきましょうか。

北方向の眺め 手前は商業地,奥の方には旧東ベルリン側の住宅地が拡がっている
    

東方向の眺め 北方向とほぼ同様 広大な平地に山の姿は無い

 まずは北から東方向です。 この方角は旧東ベルリン領内で,特にこれといった名所はありません。 なだらかに拡がる広大な平地には山並みを見ることはなく, 我々日本人には少しばかり新鮮な景色かもしれません。

南方向の眺め 中央の広い場所は市街地に最も近いTempelhof(テンペルホフ)空港

眼下に見下ろす赤の市庁舎とニコライ教会

 次は南方向。 この方向はご覧のとおり,市街地に最も近いTempelhof(テンペルホフ)空港が見えます。 そして足許には赤の市庁舎 (Rotes Rathaus) と, ニコライ教会がよく見えます。

 ドイツでは多くの街で,この "Rathaus"(市庁舎)がひとつのランドマークになっています。 以前,同じドイツのカッセルを訪れた際に,この "Rathaus" の意味が判らずに苦労したことを思い出します。  ベルリンのこの赤い市庁舎は1861〜69年に建造されたもので,時計がある塔の高さは74mです。

 2つの尖塔が象徴的なニコライ教会はベルリン最古の教会で,建造は1230年。 この周辺は「ニコライ地区」と呼ばれ,カフェーや小さな画廊などが並ぶ,ちょっとレトロでお洒落な一角です。


赤の市庁舎(左)とニコライ教会(右)地上から見るとこんな感じ

 さぁ,それではいろんな名所が見られる西方向を眺めてみましょう。 下の写真のように「有名どころ」を A, B, C でマークしてみました。

数々の名所が見渡せる西方向 A:ポツダム広場,B:ブランデンブルグ門,C:国会議事堂

 まずは遠景ほぼ中央に見える,今やベルリンで最もホットなA:ポツダム広場です。 このポツダム広場の前身はポツダム向けの鉄道駅でしたが,第二次大戦末期に激しい爆撃を受け, 戦後は荒れ地のまま放置されていました。 1989年の東西統一後,急速に開発され,総工費50億ユーロ(約6000億円)以上,最盛期には1日当たり250万ユーロ(約3億円)の工事費用をかけて, 現在の近代的な姿に生まれ変わりました。



ポツダム広場遠景(左上)ポツダム広場のランドマーク Sony Center(右上)
ポツダム広場に近いDB(ドイツ国鉄)本社ビル(左下)Sony Center内部(右下)

 ここポツダム広場のランドマークは,なんといっても Sony Center。 日本の企業がここにイベントホールを建てているのです。 2002年のワールドカップの時は, ここの大型スクリーンで試合の中継が放映され,数万人が集まったとのこと。 また,Sony Center の並びには,ドイツ国鉄本社の "DB" ビルもあります。



ブランデンブルグ門〜国会議事堂遠景(左上)首相官邸(右上)
改装中だったブランデンブルグ門(左下)ドイツ連邦議会議事堂(右下)

 次はポツダム広場の北,ブランデンブルグ門〜国会議事堂です。 東西統一の「象徴」であるブランデンブルグ門は,この時は残念ながら改装中。  しかし,改装中でも期待を裏切らない工事用シートには脱帽です。


ベルリン大聖堂方向を見下ろす

 シュレーダー首相の官邸と,屋上にガラス張りのドームがあるドイツ連邦議会議事堂。 議事堂のドームの中は見学できるのですが,この時は長蛇の列だったので,潔く諦めました。

 この西方向手前には,高さ114mのベルリン大聖堂が見えます。 この大聖堂は,当時のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が J.C.ラシュドルフに命じて設計させ, 1894年に着工,9年の歳月をかけ1905年に完成した壮大な建築物です。

 ベルリン大聖堂の北側には,1824年に土台が築かれ,正面に18本のイオニア式円柱が立ち並ぶ構造が特徴的な旧博物館が君臨しています。


ベルリン大聖堂(右)と,同じ敷地内の旧博物館(左)
 ということで,テレビ塔からの鳥瞰はこれまで。 ちょっと写真が多かったのでページが重かったかもしれませんが,ご容赦下さい。

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