ドイツやオランダの鉄道駅は日本のような改札や出札は一切なく,チケットの有無に関わらず,プラットフォームまで行くことができます。
一般的には駅でチケットを買うのですが,買う時間がなかったり,地方の無人駅などにある自動販売機で購入できない場合などは,
乗車後に車内でチケットを買うこともできますが,この場合は乗車前に買うよりも高い料金を支払う必要があります。
2001年9月のアメリカのテロの「後遺症」か,フランクフルト空港駅をはじめ,主要駅のプラットフォームには軍人とおぼしき人々の姿があり,
警備の眼を光らせていました。
ドイツで列車に乗るんだったら,やはり ICE には1度は乗りたいものです。 これは "Inter City Express" の略称ですが,
日本の新幹線やフランスの TGV と並んで,ドイツが誇る高速列車です。 主要都市をくまなく結び,また車内設備も充実していることから,
ビジネスマンなどに人気があります。
さて,予定時刻より5分ほど遅れてベルリン行きの ICE828 がやってきました。 ドイツ国鉄を象徴するような白い流線型の車体です。
手許のチケットに指定された 11号車の 12番の席に荷物を持っていきます。 進行方向に向かって右側,ライン川の景色がよく見える席です。
席には,下のような列車案内のパンフレットが置かれており,列車内各設備の紹介をはじめ,停車駅,到着時刻,乗り換え案内などが
ドイツ語と英語で判りやすく記載されています。 これがあれば,ドイツ語が判らなくても時計を見ながら大体どの辺を走っているか,
いつ頃降りる準備をすればいいか,乗り換える場合はどこのプラットフォームに行けばよいかなど,一目で判る便利なものです。