Myanmar Report 2.1

ヤンゴン散策

霧に霞む緑多きヤンゴンの朝 1月の朝は気温が下がり霧が出ることが多い

 ミャンマーの地に降り立った空港から,車は一路ヤンゴンの街を目指して南進します。 中心部までは距離にして 10km 程度,時間にすると30分ほどです。 窓に拡がる景色の印象は,バンコクと比較すると概して緑が多い感じ。  気温も少しばかり低いようで,1月とはいえバンコクの暑さに較べると涼しげな感じです。

ヤンゴン市内の様子 奧はスーレー・パゴダ
 ホテルに一旦チェックイン。 改めて街を見渡すと,高層ビルが数えるほどしか見当たりません。 人口 410万人('99) 〜600万人という説もあり〜の首都にしてはのどかな雰囲気です。  ミャンマーは首都圏エリアに人口の約1割が集まっていますが,これは日本などと同じような傾向です。

 ミャンマーはタイと同じように主な宗教が仏教だけあって,至る所にお寺を見ることができます。 ヤンゴンでも街の中心は,黄金に輝く Sule Pagoda(スーレー・パゴダ)です。

 街では多くの車を見かけますが,バンコクや東京のような激しい渋滞の様子は見られません。  街の近代化の程度の差はあれど,ヤンゴンもバンコクも,そして東京も一国の首都であり,その賑わい振りは共通するところがあるようです。  では,街を散策してみましょう。



ヤンゴンの中心に位置するスーレー・パゴダ
 ミャンマーの首都ヤンゴンの象徴ともいえる Sule Pagoda(スーレー・パゴダ)。 金色に輝く仏塔の高さは46mで,200年以上前に建立されたもの。 ここには仏陀の遺髪が安置されている言われている。 「スーレー」とは, 上座部仏教経典の文語であるパーリ語で「神聖な毛髪」という意味とのこと。

賑わうヤンゴン市内 右の写真のは仕事帰りのバスを待つ人々

 バンコクのサイヤム・スクエアや渋谷,新宿にも劣らない賑わい振り。 それでいて騒々しくないので,落ち着ける雰囲気のヤンゴン。 街にはミャンマー語やアルファベットの看板に混じって, 漢字表記も見られる。 流石に中国文化圏はアジア一帯に拡がっている。

ヤンゴンの露店(左) 右はヤンゴンの「秋葉原」

 (左)ヤンゴンの「商店街(?)」 歩道の上に品物を拡げて商売をする露店。 当時のミャンマーには著作権なる考え方が無く,コピーモノの Video-CD が1枚 US$1 で多く売られていた。
 (右)ヤンゴンの「秋葉原」 電気製品と言うより壊れた電気製品から取り出した電気部品を売っている。 日本では捨てるようなモノでも,この国では立派にリサイクルされているのだ。 コスト主義に翻弄されている我々も,彼らに見習うところがあるのでは?


ヤンゴン市内の路線バス

 ひととおりヤンゴンの街を散策してみました。 見た限りでは,社会主義だの軍政だのという重々しい空気は微塵にも感じられず,人々はノビノビと暮らしているようです。  この日の夜は食事に繰り出し,帰りが少し遅くなりましたが,夜中の一人歩きも問題ないような雰囲気でした。

 別の機会にお会いしたヤンゴン在住の日本人の方から聞いた「ヤンゴンでは鍵をかけなくても外出できる」とか「殺人事件なんて年に数えるくらい」などの話を思い出しましたが, 肌で感じる雰囲気は正にそんな感じでした。

 まぁそうは言っても,異国の知らない土地ですので,気を緩めることなく 自分の安全は自分で守る ことは忘れないようにしたいものです。

 さて,明日はどこへ行きましょうか? ヤンゴンと言えば,あの大寺院です。


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