Report 5

タイの言葉はな〜に?
 こちらに来て,日本の友人・知人に出した引越の通知への返事の中に,「タイでは 何語を使ってるの?」という質問がありました。 そうだよねぇ,プーケットやバンコクなど, 旅行の対象にはなっても,地理や言葉のお勉強の対象には普通はなりませんからねぇ...。

 安直な答かもしれませんが,タイの公用語は「タイ語」です。 左の写真は,タイ語の看板 です。 数字以外は何書いてあるか判らないよねぇ。 一番下は電話番号らしきものとは推測 できます。 そうです,アルファベットの "Ins" みたいなのは「トーォル」と発音して,電話 を意味するタイ語なのです。

 タイ語は,写真でお判りのとおり独特の文字を使います。 英語と同様,音を表す「表音文字」 です。(これに対して,漢字は意味を表す「表意文字」といいます) アルファベット表記では ないので,ハッキリ言って「チンプンカンプン」。 外国人がひらがなやカタカナを見るのも きっとこれと同じ感覚だろうなぁ。 タイ語は44の文字を使います。 ひらがなよりは少ないの ですが,覚えるのは一苦労です。

  タイ語は中国語以上にイントネーションが難しく,日本語でいえば「ハシ」(橋・端・箸)や 「フク」(服,福,吹く,拭く)のように,微妙な発音やイントネーションの違いで意味を使い分ける 単語や言い回しが多いのです。 タイ語の本を見て,そのとおり(のつもり)に発音しても, こちらの人たちにはチットも通じません。

 タイに来て,こちらの人たちと英語で話していますが,ちょっと驚きのことがありました。 運転手のことをどう聴き澄ましても「ダイバー」と言うのです。 暫くすると "Progress" のことを 「ポッゲス」と言っていることも判明。 どうやら,こちらの人たちは "r" の発音を「省略」する 傾向が強いようです。 もうひとつ,ある日,日本人のソフトボールの試合に行くことになりました。 知人のタイ人にその話をすると「ソフボン」と言うのです。 不思議に思っていると"Werapol"という 名前の方を紹介され,"My name is ウェラポン”と言われました。 どうやら,タイでは"l"の文字は 「ン」と発音する模様。 このようなタイの英語に気をつけると・・・ウ〜ンなるほど,少しはスムーズに 会話ができるようになりました。 まぁ英米人から言わせれば,日本人も"r"と"l"や"s"と"th"の発音はいい 加減ですから,訛りのある英語と思えばナルホドな訳ですなぁ。

 よく判らないタイ語や,訛りの強いタイ英語(?!)に,悪戦苦闘している毎日です。 Nextは, タイ語の必要性についてリポートします。 タイに行きたいあなた! タイ語は必要・・・ですかな?(2001年10月記)