July 2013 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月5日 (金) |
【博多祇園山笠2013始動!】
取材に先立ち、まずは山笠を奉納する博多総鎮守・櫛田神社にお参り。 境内には追い山を間近で見ることができる桟敷席がほぼできあがっており、舁き山が回る清道旗がはためいていました。 パンパン! 神さまに安全を祈願して、飾り山撮影ツアーに出発です。 今年は、櫛田神社の境内にある番外の飾り山からご紹介しましょう。
櫛田神社の飾り山は、上川端通(今年は当番町が舁き山と重なるので飾り山は作っていない)と並んで、年中見ることができるものです。 他の飾り山は7月1日〜14日深夜の期間限定公開で、15日が明けるとアッという間に崩されてしまいます。
櫛田神社から川端通商店街を北に歩いていき、アーケードが終わった先にあるのが十七番山笠・博多リバレインの飾り山です。 この飾り山は、昨年は九番山笠でした。 飾り山は、毎年1つずつ番号が若くなりますが、九番になるとその翌年は十七番になります。(1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月6日 (土) |
【飾り山:新天町+ソラリア】 関東方面は「梅雨が明けたと見られる」宣言が出たようですが、今日の福岡は朝から結構な雨が降っています。 今日は福岡の繁華街・天神の街中にある飾り山:新天町と、天神の商業ビルソラリアに飾られている山をご紹介しましょう。 毎年ご紹介していますが、山笠には「表」と「見送り」があります。 「表」は正面、すなわち進行方向、前向きの面、「見送り」は後の面です。 もちろん「表」がメインのテーマですが、「見送り」も各山笠によって、いろいろなテーマで製作されています。
見送りのサザエさんは、飾り山のいわば「定番」で、このところは毎年いくつかの飾り山の題材になっています。
表の「黒田決戦石垣原」は、1600(慶長5)年に石垣原(現在の大分県別府市)で大友義統と戦った黒田官兵衛(如水)の姿を描いたもの。 黒田官兵衛は博多に縁がある武将です。(2) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月8日 (月) |
【飾り山:キャナルシティ+博多駅】 今日は九州でも「梅雨が明けたと見られる」宣言が出され、いよいよ本格的な夏の到来です。 今日の福岡は、真夏の暑さの一日でした。 今日は博多の人気スポット:キャナルシティの飾り山と、玄関口の博多駅に飾られている山をご紹介しましょう。 山笠には、それぞれに標題(テーマ)があり、進行方向:前面のテーマを「表(標題)」、進行方向:後面のテーマを「見送り(標題)」と呼んでいます。 飾り山は一般的に、表を櫛田神社の方向にして設置しますが、場所によっては必ずしもそうではないケースもあるようです。
旅の玄関口、博多駅の博多口に設置してある飾り山です。 博多駅が新装オープンして、大屋根の下に置かれていますが、櫓は今も残っています。 今年は表も見送りもテレビ番組にちなんだ標題です。(3) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月12日 (金) |
【飾り山:福岡ドーム+渡辺通一丁目】 相変わらず暑い福岡です。 今週は毎日似たような天気が続き、ずっと真夏日でした。 今日は最も西にある福岡ドームの飾り山と、最も南にある渡辺通一丁目の山をご紹介しましょう。 山笠には、それぞれに標題(テーマ)があることは、前回の日記に書きました。 標題の文字数は、三文字、五文字、七文字が多く、奇数にするのが慣わしになっています。
福岡ドームは、福岡ソフトバンク・ホークスの本拠地。 飾り山の表題も、例年ホークスにちなんだものになっています。
渡辺通一丁目の飾り山は、地元の日本テレビ系列のテレビ局に近いこともあり、見送りはここ数年、コナンねたになっています。 飾り山の中には、大人ウケする勇ましいものばかりでなく、子供にもウケる標題のものもいくつかあります。(4) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月13日 (土) |
【飾り山:天神一丁目+上川端通】 暦の上では3連休。 博多祇園山笠は、昨日(12日:金)、15日の追い山の練習的な「追い山ならし」の行事が行われました。 今日は、舁き山に地元の有志を乗せて、博多から那珂川を渡って福岡(天神)地区にお披露目する「集団山見せ」の行事が執り行われます。 今年の山笠をご紹介している7月の日記、今日は、天神の南地区:博多大丸にある天神一丁目の飾り山と、このサイトの長年の読者の方はご存知かと思いますが、走る飾り山:上川端通の山をご紹介しましょう。
天神一丁目の飾り山は、博多大丸の屋根がある広場に置かれています。 近くにはカフェもあり、雨の日でもゆっくり見ることができます。 標題は勇ましい武将をテーマにしたもので、今年の飾り山の表は足利尊氏、見送りは楠木正成を描いています。
数ある飾り山の中で、唯一、15日の追い山で櫛田入りを奉納する八番山:上川端通の飾り山です。 この山だけは、不動の「八番山」で、7つの舁き山の後に動きます。 舁き山の勇ましさと飾り山の優美さを兼ね備えた必見の山。 櫛田神社裏門から北の中洲川端に伸びる、川端通商店街の南の方に置かれています。(5) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月14日 (日) |
【飾り山:千代流+中洲流+東流】 「集団山見せ」も終わり、いよいよフィナーレの追い山(15日 04:59スタート)までのカウントダウンが始まった博多の街です。 今日は、山を舁く流が披露している3つの飾り山:最も東の千代流、歓楽街の中洲流、そして博多駅から真っ直ぐ海に伸びる大博通り沿いの東流をご紹介しましょう。
飾り山の中で最も東に置かれている千代流。 街の中心から少し外れているので、見に行くには少し距離があります。 ここは流の「人口」が最も多く、飾り山、舁き山共に毎年勇壮なものが披露されます。
どこの飾り山も、陽が落ちてから見るほうが綺麗なのですが、少なくともここの飾り山は「そういう時間」に見に行くと、真っ直ぐ帰れなくなる(笑)ので、明るいうちに取材に行きました。 今年の標題は、表・見送りともに関ケ原の合戦を描いたものです。
今年の東流は「天」がテーマ?でしょうか。 15日の追い山で 櫛田神社に奉納する舁き山 の標題は「天女降臨払暗雲(てんにょこうりんあんうんをはらう)」で、全て「天」で始まる標題です。 これで、今年の飾り山のご紹介は終わりです。 例年飾り山を披露している川端中央街は、今年は大黒流の当番町と重なったことから、舁き山に専念し、飾り山は「お休み」にしたとのことで、「十四番山笠」は欠番になっています。(6) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月15日 (月・祝) 海の日 |
【博多祇園山笠2013 追い山!】 今年で772年の歴史を数える博多祇園山笠も、いよいよフィナーレの追い山を迎えました。 今回は、現地に最も早く到着するバスに乗るため、02:30 に起きて取材に出かけました。
ただ、今年は暦の関係で追い山の前日:14日は日曜日、当日の15日は海の日で祝日であることから、かなりの人手が予想されたので、例年であれば地下鉄で現地入りするのですが、今年は少しでも早く現地に到着できるよう、臨時バスのダイヤを極秘裏に調査し、確実に乗れるよう始発まで歩いて行くことにしたのです。 読みはバッチリ当たって、乗ったバスはいくつかの停留所を過ぎた時点で満員。 祇園の交差点も、到着が遅れていれば舁き山を見るには遠すぎる場所となるところでした。 躍動感溢れる(?)映像になるよう、昨年撮った写真のデータを事前に綿密に分析(のふり)して、取材に望みましたよ。 今年の追い山の映像や、如何に・・・?
今年の一番山は恵比寿流です。 4:59 の櫛田入りでは、毎年一番山だけの特権、博多祝い唄を歌い上げ、素晴らしい奉納を果たしました。 今回の山の標題は、平安時代の武士・摂津源氏の源頼光に仕えた剛勇:渡辺綱をテーマにしたもので、昨今の混沌とした状態を打破して欲しいという願いも含まれているとのこと。
続く二番山は土居流。 幕末の名君・会津松平藩九代目藩主の松平定保をテーマにしたもの。 東北の復興への思いも込められています。 写真は、追い山で2番目に回る東長寺前の清道旗付近を疾走する舁き山です。
今年の大黒流の舁き山は、川端商店街の北側入口が本拠地でした。 福岡の藩主であった黒田如水・長政に仕えた槍の名手:母里太兵衛を題材にした舁き山です。 見送りには、黒田節のモチーフである母里太兵衛が酒を飲み干した大皿も見られました。
今回の7つの舁き山の中で最も優美な山の東流は、弁財天をテーマにしています。 今年の東流は「天」がキーワードでしょうか、例年披露している 東流の飾り山 の標題も「天」で始まる漢句になっています。
福岡の名君・黒田長政をテーマにした舁き山。 長い槍が印象的です。 関ケ原の合戦の功労者として、家康から筑前の地を与えられました。 博多や福岡の街が、長政の如く、今後益々発展するよう願いを込めて制作したとのことです。
辺りが明るくなってやってきた六番山は西流。 南北朝時代の中国で劣勢にも関わらず北周の軍勢と勇敢に戦った北斉の勇将・蘭陵王をテーマにしたものです。
山笠の参加者が最も多いといわれる千代流。 今年のテーマは、戦国時代に権力や地位、名誉に拘ることなく、仲間同士との信義を大切にし、自らの命を惜しむことない傾奇者と呼ばれた漢を描いたものです。
毎年、これを楽しみに追い山を見る方も少なくないでしょう。 飾り山で唯一「櫛田入り」をして奉納する 上川端通の山。 この山は、追い山コースの一部しか走りませんが、豪華絢爛な姿は、舁き山と違った優美さを披露しています。
8つの山を見た後、大勢の見物客の合間をぬって、今回は櫛田神社境内の能舞台で披露される「鎮めの能」を見に行きました。 この「鎮めの能」は、山笠の奉納で興奮気味の神さまの気分を鎮めるもので、一種の鎮静効果があるようですね。 舞台では、笛や鼓の演奏と共に謡が演じられ、今日は10分ほどで終わりました。 昂った気分が落ち着いた感じになりましたよ。 帰り道には、舁き山のゴールである「廻り止」に、舁き山の全コース(約5km)の計測タイムを見に行きます。 今年も全コースのタイムは、昨年同様、東流が最速でした。 「山のぼせ」が年に一度夢中になる博多祇園山笠、今年も櫛田神社への奉納が無事に終わりました。 今年は既に暑い日が続いていますが、博多の街には、気分的にも本格的な夏の到来です。(7) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月16日 (火) |
【博多祇園山笠2013 総括】 今年の博多祇園山笠も、昨日の追い山で無事に全日程を終えました。 今日は、恒例の博多祇園山笠の総括をしましょう。
昨年に引き続き、今年も東流がいいタイムでした。 また、八番山の「動く飾り山」こと、上川端通は50秒を切る素晴らしいタイムで櫛田入りを果たしました。 タイムレースという訳ではないのですが、興味がある方は昨年(2012年)の追い山のタイムを こちら からご覧ください。 今年は、来年のNHK大河ドラマが黒田官兵衛(如水)を主人公にすることから、官兵衛やその息子・長政を描いた標題が多く、武勇長政公(五番山笠・中洲流舁き山)、 軍師官兵衛(八番山笠・上川端通の表標題)、黒田決戦石垣原(十五番山笠・ソラリアの表標題)、そして 知勇誉軍師(十七番山笠・ソラリアの表標題) などで見られました。
今回の取材では、櫛田神社境内の能舞台で「鎮めの能」を見た後に、博多区須崎町(ホテルオークラの北側)の廻り止(追い山のゴール)に行きました。 ここにある石村萬盛堂の2階には、例年追い山全コースのタイムを掲示しているので、シカと確認した次第。 追い山が終わった後の博多の街には、昨日まで豪華絢爛に鎮座していた飾り山が、ウソのように綺麗に片付けられ、櫓だけが虚しく残った姿があちこちにありました。 博多っ子は、山笠にのぼせて完全燃焼した後は、あっという間に元の街に戻し、何事も無かったかのように過ごすわけです。 でも「山のぼせ」の面々は、高校野球ではありませんが、もう来年の山笠のことを考えているそうですよ...。 編集部が今年も総力を結集して(謎)取材した、博多祇園山笠2013 は、これでオシマイです。 また、いつもの暑い日常に戻ります。(8) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月21日 (日) |
【本格的な夏の到来】
この暑い中、海岸方面に足を伸ばすと、結構な人出で賑わっていました。 空も海も真っ青で、砂浜にはビーチバレーのコートが現れ、今日は何某かの試合が行われていたようです。 沖には舟遊びをするボートが白波を立てています。 頭上から注ぐ強い陽射しではありましたが、涼を呼ぶ風景にしばらく浸っていました。 世間では夏休みが始まり、夜明けとともにラジオ体操に集まる子供たちの賑わいが聞こえています。(9) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年 7月27日 (土) |
【冷蔵庫の功罪】
今や、殆どのご家庭に設置されている電気冷蔵庫。 特に今の時期は重宝しますよね。 暑い時でも冷たいものが食べられる、氷を作ることができる、食品が保管できる・・・。 しかし、いいことばかりなのでしょうか? 暑いからといって、冷たいものばかり食べていると、体調を崩してしまいます。 いや、今の時期はどうってことはなくても、秋口に夏バテの症状が出やすくなりますよね。 聞いた話ですが、電気冷蔵庫の出現により、生活習慣病にかかる人が増える傾向になったとのこと。 電気冷蔵庫が直接の要因ではないのかもしれませんが、一定の相関があるそうです。 この夏、編集部でも極力冷たいものは避けて、常温または暖かいものを摂るよう心がけており、編集長は、飲料水は常温が、カフェーや紅茶もホットがデフォルトです。 暑い夏、皆さんも健康に留意して乗り切っていきましょう。(10) |