China Report 3.3
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茂陵博物館・霍去病墓
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茂陵の東1kmの茂陵博物館 |
茂陵から東に1kmにある茂陵博物館を訪ねてみました。 ここには,武帝が寵愛した霍去病(かくきょへい)の墓もあります。
霍去病は武帝の時代の武将で,BC 123年,18歳の時に叔父の衛青と共に初めて匈奴征伐に従軍し,功を挙げたと言われています。 霍去病はその後,匈奴征伐に5回赴き,
BC 119年には匈奴の本拠地,外蒙古の狼居胥まで攻め込み,匈奴討伐に尽力しましたが,BC 117年頃,病により 24歳で若くして世を去りました。
茂陵博物館にある霍去病墓 |
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【霍去病(かくきょへい)データ】
生 没 | BC 140頃 〜 BC 117頃 (享年 24歳) |
諡号 (しごう) | 景桓侯 |
出身 | 河東平陽 (現在の山西省臨汾?) |
父 | 霍仲孺 |
母 | 衛小児 (衛青及び武帝の皇后衛の姉) |
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霍去病の死を悼んだ武帝は,霍去病の功績を讃えて寿陵近くに手厚く葬りました。 現在では茂陵博物館となっており,匈奴征伐の力強い様子を表した「馬踏匈奴」のなど,
15体の石像(石獣)が屋外に展示されています。 全ての石像を撮影できませんでしたが,その一部をご紹介しましょう。 |
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【馬踏匈奴】
高さ168cm,長さ190cm。 匈奴の兵士を汗血馬が踏みつけている,霍去病の戦績を最高に賞賛した石像。 大胆な想像力で単純化した彫刻作品。 |
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【臥牛】
長さ260cm,幅160cmの牛の像。 飼い慣らされていて温和な性格だが,力強い一面も持っている牛の様子を写実的に表現している。 |
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【臥象】
高さ58cm,長さ180cm,幅103cmの象。 前足を曲げて投げ出し,眠そうな象の姿を可愛く表現している。
この地域に象が居たとは考えにくいので,東南アジア方面(現在のベトナム,カンボディアあるいはタイ方面)からの貢ぎ物だったのだろうか? |
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【伏虎】
長さ200cm,幅84cmの虎の象。 力強さと共に,全身に生える毛の様子もうまく刻している。 虎もこの地域に棲息していたとは思えないので,インド方面からの貢ぎ物かもしれない。 |
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前漢武帝劉徹の陵墓と,この時代に匈奴を伐った勇将霍去病の墓を茂陵博物館に訪ねてみました。 中国最初の統一国家であった秦の時代に次ぐ前漢(中国では「西漢」と呼ぶ)の時代について,いろいろと興味を持つことができました。
詳しい地図が手許に無いので詳しいところは判らないのですが,あちこちの情報を総合すると,茂陵博物館・霍去病墓の所在地は興平市の東端にあり,咸陽市五陵原との市境に近いところのようです。
前漢の時代を一通り復習してみました。 さて,次はどの時代にタイムスリップしましょうか?
(左)「西漢茂陵」の解説。 日本で前漢と呼ぶ時代を中国では「西漢」と呼んでいる。 さんずいに「又」は「漢」の簡化字。
(右)茂陵博物館の頂上からの眺め。 地平線は霞んで見える。 |
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