China Report 4.1

河南省・龍門石窟
〜序章その1〜

河南省・洛陽から南に14km程の地にある龍門石窟の北側の門

 中国三大石窟の一つ、世界遺産にも登録されている龍門石窟は、西安のある陜西省の東隣、河南省の洛陽近郊にあります。 まずは、龍門石窟がある河南省について簡単に予習しましょう。


河南省の概要
人 口9,717万人 (2004)
面 積16.7万平方km (日本の約45%)
人口密度582人/平方km (2004)
省 都鄭 州 <人口177万人(2002)>
出 典データブック・オブ・ザ・ワールド 2006(二宮書店)ほか


河南省は陜西省の東隣


 では次に中国三大石窟を比較してみましょう。 概略所在地は、上の地図に示してみました。 雲岡(*)石窟は、河南省北隣の山西省北部の大同郊外、莫高窟はシルクロードの途中、甘粛省・敦煌の郊外にあります。

(*)雲岡は「雲崗」と表記するものもありますが、このサイトでは中国の公式地図の表記に合わせて「雲岡」としています。

中国三大石窟の比較
-龍門石窟
(りゅうもん せっくつ)
雲岡石窟
(うんこう せっくつ)
莫高窟
(ばっこうくつ)
所在地河南省・洛陽の南
約14km
山西省・大同の西
約16km
甘粛省・敦煌の南東
約25km
開削時期494年 北魏の6代皇帝
孝文帝の時代
460年 北魏の4代皇帝
文成帝の時代
366年(355年説もあり)
五胡十六国の時代
開削者曇 曜楽 *
(*=にんべん+尊)
歴 史晩唐(900年頃)まで
建造が続く
北魏の6代皇帝・孝文帝の
時代493年頃にほぼ完成
12世紀の元の時代
まで建造が続く
規 模石窟:1,352
仏像:10万体以上
石碑:3,600余り
石窟:53
仏像:5万体以上
石窟:492
塑像:2,415体


 上記3つの石窟の中では最も新しく、規模が大きな龍門石窟。 「本編」を紹介する前に、もう少し龍門石窟の予習に時間をかけてみましょう。


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