【材料揃え】
設計図ができたので、材料を揃えます。 今回のアンテナは屋根裏に設置する予定なので、屋外の雨対策は殆ど不要。 また、せっかく作るのなら、少しでも安く済ませることを考え、
100円ショップで揃う物や身の回りの物を頭に浮かべて材料を集めることにしました。
【今回の自作地デジアンテナの材料】
部 品 | 材 料 | 価格(税込) |
ブーム アンテナの「背骨」 | 長さ90cmの 桐角材 | \105 |
「J」のホネ | 太さ3mmの アルミワイヤー | \105 |
ブームに ホネを固定する | ステップル | \105 |
「J」と同軸ケーブル の接続材料 | 圧着端子 | \105 |
「J」以外のホネ | 針金ハンガー | タダ (家にあった) |
アンテナと テレビの接続 | 同軸ケーブル | タダ (家にあった) |
ウッシッシ、とりあえず \420(税込)でアンテナの材料が揃いました。 これで地デジのテレビがバッチリ映れば「御の字」です。 さ〜て、うまくいくかな?
【いよいよ製作】
まずは、地デジの電波がどの程度の強さで届いているのかを確認するために、直接テレビに繋がる同軸ケーブルを接続する、上の設計図の「J」の部分だけを製作して、テレビに繋いでみることにしました。
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まずはアルミワイヤーで「J」の部分を作成 |
「J」の部分を「U」と「I」の2つに分け、100円ショップで買ってきた、太さ3mmのアルミワイヤー(長さ2.1m)を解いて、25.7cm分1本と 25.7cm の半分の長さ1本を切り出し、長い方を「U」の字に曲げて整形します。 「I」の方は片端に、
「U」の字は両端に圧着端子を付け、ネジ止めできるようにしました。
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「J」を桐角材の背骨に取りつけ |
テレビに繋ぐ同軸ケーブルもネジ止めできるように、皮をむいて芯線と外皮それぞれに圧着端子を取付け。 アルミワイヤーで作った「U」と「I」、そしてテレビに繋ぐ同軸ケーブルを、左の写真のように桐角材に木ネジで共締めします。
テレビに繋ぐ同軸ケーブルの芯線側には「U」の部分の片側だけを、同軸ケーブルの外皮側には「U」の部分の反対側と「I」に付けた圧着端子を一緒にして、それぞれ接続します。 形は(見慣れない)不格好ですが、理論的にはとりあえず地デジの電波が受信できます。
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「J」だけのアンテナでテレビの映り具合をチェック |
この不格好な「J」の形のアンテナ(「ハーフ・フォールデッド・ダイポール」とでも呼びましょうか?)の同軸ケーブルを、編集部に導入された薄型テレビに直接繋いで、どの程度の強さで受信できるのかチェックしてみました。
テレビに繋がっている同軸ケーブルが届く範囲で頭の上や窓際など、あちこち動かしながらチェックしてみると、おぉ〜、結構映る映る。 多くのチャンネルで 60dB を超えるレベルで信号が受信できています。 アンテナを壁際に適当に立て掛けて、一通り全チャンネルを見てみると、映りが悪いチャンネルが1つ2つありましたが、
アンテナを少し動かしてみると、綺麗に映るようになります。
とりあえずは、部屋の中にある「J」の形のアンテナでも、一通り地デジのテレビを見られることが判りました。 ここ編集部には、結構強い地デジの電波が届いているわけです。
【設計の変更】
編集部にそんなに強い電波が届いているのなら、アンテナは少しばかり小さくしても大丈夫・・・と踏んだ設計班は、当初6本で設計したサカナの骨を4本に減らすことにしました。
この手のアンテナは、一般的にサカナの骨の数が多いほど弱い電波を受信できる特徴があるので、少しばかり骨の数を減らしても地デジのテレビは十分見られるだろうと判断したものです。
最初に設計した6エレメントのうち、短い方の骨を2本抜いた4エレメント設計とし、「J」以外の残りの骨を、かつてクリーニング屋さんのオマケだった(今では殆どがプラスティックになっている)針金ハンガーから作ります。
23cm、23.7cm そして 26.9cm の3本を切って伸ばして作り出し、ステップルを使って桐角材の背骨に固定すれば完成です。
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変更した4エレメントOWAアンテナの設計図(左)と実物(右) |
こうして、当初設計からグレードダウンした4エレメントOWAアンテナができ上がりました。 実物が設計図とチョット(かなり?)違って見えるかもしれません(笑)が、そこはご愛敬。 強い電波が届いている編集部では、まず問題ないレベルです。