Report 32

タイの電気事情
〜 旅行編 〜
 このところネタ切れ気味です,何書こうかなぁ...。 と,壁に眼をやると... 電気事情について紹介してなかった事に気づきました。  今まであちこち旅しましたが,旅先の電気事情は気になるところ。 特にコンセントの形状が判らない場合は,いろんな変換アダプタを持って行かねばならず,結構荷物になるものです。  ここでは,タイの電気事情についてご紹介しましょう。 と言っても,このページを読む方の中には「単なるタイ旅行」の方と,「これからタイに暫く住む」方がいらっしゃるでしょうから, このページでは「旅行編」として旅行者向け,次のぺージで「滞在編」として滞在者向けの情報をご紹介します。

 まずは,タイと日本の電気事情を比較してみましょう。

<タイと日本の家庭電気事情比較>
 タ イ日 本
電 圧200V100V
周波数50Hz東日本:50Hz,西日本:60Hz
コンセント形状
(日本のプラグがそのまま使える)


パソコンのアダプターの表示例
「AC 100-240V」と書かれていれば
直接コンセントに差し込める
 日本では,台風や地震などの災害時を除けば,今や殆ど停電はありませんよね。 じゃ,タイはどうでしょうか?

 確かに停電が無いわけではありませんが,バンコクに限れば雨季の雷オンパレードの時でも,思ったほど停電しないなぁ〜ってのが素直な感想です。 しかし,日本では殆ど姿を消した作業停電(設備の点検や保守のために停電すること)は, バンコクでは日常的で,新聞には毎週のように停電の予定が掲載されています。 従ってトータル的には,日本より停電する確率が高いのは事実です。(日本の年間平均停電時間は世界で最も短く,電力の「品質」が良すぎるのでは?という意見もあります)


新聞に掲載されている作業停電予定

 一般に旅行者の方が持ち込む電化製品といえば,電気カミソリやヘアドライヤー,ノートパソコンなどが多いかと思います。 タイの殆どの地域では, 上記のとおり日本のプラグがそのまま使える(ごく一部の地域で,日本のプラグが使えないタイプのコンセントもあるらしい)タイプですので, 最近のノートパソコンのアダプタのように「AC 100-240V」(上の写真のピンクで囲った表記)などと書いてあれば,そのまま使えます。 電気カミソリやヘアドライヤーの場合は 100V 専用(=200V では使えない)のものがありますので,十分ご注意下さい。  ホテルによっては浴室などに 100V や 110V のコンセントが設置してるところもあります。 (実質 110V のコンセントに 100V のものを差し込んでも,殆どの場合問題ありません。)

 タイでは,普通にコンセントにプラグを差し込むと「ポッ」と音を立てて,ちょっとだけ火花が出ます。 最初はビックリするかもしれませんが,これは普通ですから気にしないで下さい。  ただ,気をつけるべきことは間違ってもタイの 200V のコンセントに日本の 100V 定格のプラグを突っ込まないで下さい。 と,頭の中では判っていても, コンセントの形状が似ていて,プラグがそのまま使えるので,ついつい突っ込んでしまいます。 まぁ,フツ〜こういうことをすると,「パ〜ン!」と破裂音がして煙が出てくるのですが, 場合によってはブレーカーが落ちたり,火を噴いたりしますので,覚悟が必要です。 かくいう私もこちらに住み始めの頃,いくつか不意に「パ〜ン!」という音を発生させました。

 さて,次のページでは「これから暫く住む」滞在者向けの情報をご紹介します。(2004年2月記)