Report 31

不思議バス捜索

2002年10月20日の日記
登場した不審なバス
 もう1年以上も前,2002年10月20日の日記に登場した不審なバス,覚えてますか? と,突然書いても当の日記を読まれてない方はわかりませんよね。  リンク張ってますので,ちょっと見てきて下さい。

 で,最近再びこの不審なバスに遭遇した編集部は,その捜索に成功したので,ここにこの不審なバスの全容を明らかにするものであります!

 結論から先にお知らせしましょう,このバス,実はバンコク都が所有する「トイレバス」なのです。 某国ではレンタルトイレが主流ですが,バンコクでは各種イベントで人が大勢集まる公園などでは, この「トイレバス」を目撃することがよくあります。 正確に調べたわけではありませんが,バンコク都はこの「トイレバス」を数十台保有しているようです。 イベントなどの時に使用を申請すれば, 恐らく出動してくれるのだろうと思います。


こちらは「最新型」のトイレバス

 日本でも「トイレカー」などと称して,自衛隊や警視庁,一部の自治体などが保有しているようですが,どれも災害対応用や非常用のようです。 しかし,これは合理的ですねぇ。 どこかのように,いちいち並べる必要がないんだし,撤収もラクです。 エンジンかけとけば電源も完備, 水洗用の水も予め積んでくれば,帰りはちょっと量が増えるくらい。 素晴らしいですよ,この発想!

 今回は,某イベント会場に出現し取材に成功した「最新型」のトイレバスをご紹介しましょう。 このちなみにトイレバス,ちゃんと管理の人が運転席で待機していて,「写真撮っていい?」とタイ語で聞いたら「いいよ!」との返事を貰ったのですが, 「撮った写真どうするの?」と,タイ語で聞かれて,返すセリフも無く,セリフを準備してもタイ語に変換できず,返事に困ったカメラマンでありました。


車内は総ステンレス張り,キラキラ! 男性小用はこの面に4人前,向かい側に2人前の計6人前常備。 「最新型」ということもあってか,清潔感は十分!

男性大/女性用は「残念ながら」タイ式便器。 男性用に1人前,女性用に4人前常備。 水,紙,屑籠の「三種の仁義(?)」は完備です。


象のマークはバンコクの都章

 如何でございましょうか? こういうトイレなら,気持ちよく使えますね。  なお,タイ式トイレの使い方(実践編)は,こちらをご覧下さい。

 「トイレバス」の基本は似たようなものだと思いますが,今回取材したバスは最新型だったので,「トイレバス」の年式によっては, 個室や便器の常備数が違っているものもあるようです。

 1年以上にわたって「空白」になっていた不審なバスの取材が,無事に終わりました。 皆さんも,イベント会場などでこの「トイレバス」に遭遇したら, 臆することなく,堂々と使って下さいね。(2003年12月記)



日本でも目撃した「トイレバス」

 時は流れ,日本に帰国した後に 2005年の初詣に行った時のこと。 我が家近くの神社でお参りを済ませて散策していると, 境内の裏手の方に不審な車両を発見! 周囲の視線に注意しながら(謎?)近づいてみると,なんと懐かしい「トイレバス」じゃぁないですか。

 バンコクを離れて日本でも遇うとは思ってもみませんでした。 上述のとおり,日本での用途は災害対応用とか非常用が主流と思っていたのですが, イベント用としても活躍してるんですね。 ちなみにここは,通常「無人」なのですが,何かイベントがある時には関係者がやって来るという無人駅のような神社です。  とはいえ,この近辺では由緒ある社だそうで,相応の歴史も刻んでいるそうです。 帰国早々イベント用として「トイレバス」が活躍している姿を見て,バンコクで同様のネタを徹底取材した編集部は,思わず今年のご活躍を祈念してしまいました。

 日本でこのようなイベント用の「トイレバス」に遭遇された方,どこかでご紹介して戴ければ幸甚です。 その節は是非ともこのページをリンクして下さいね。(2005年1月記)