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2004年8月29日は,前ページでご紹介したバンコク都知事選挙の投票でした。 投票時間は 08:00〜15:00,即日開票の結果は次のとおりでした。
2004年 バンコク都知事選挙 得票数一覧
順位 | 候 補 者 名 | 候補者 番 号 | 得 票 数 |
1 | Mr.Apirak Kosayodhin | 1 | 911,441 |
2 | Mrs.Pavena Hongsakul | 7 | 619,039 |
3 | Mr.Chuwit Kamolvisit | 15 | 334,168 |
4 | Mr.Chalern Yoobamrung | 3 | 165,761 |
5 | Mr.Nitipoom Naowarat | 21 | 135,369 |
6 | Dr.Phichit Rattakul | 19 | 101,220 |
7 | Dr.Mana Mahasuvirachai | 5 | 84,147 |
8 | Dr.Karun Chandrangsu | 11 | 11,070 |
9 | Mr.Wuthipong Priebjariyawat | 12 | 10,243 |
10 | Dr.Kobsak Chutikul | 14 | 3,196 |
11 | Mr.Pirapong Thanompongphan | 8 | 2,377 |
12 | Mr.Metta Temchamnan | 9 | 1,965 |
13 | Mr.Suchart Kerdpol | 18 | 1,298 |
14 | Mr.Waranchai Chokechana | 2 | 1,087 |
15 | Mr.Witthaya Jungkobwattana | 17 | 811 |
16 | Mr.Sumet Tanthansirikul | 16 | 709 |
17 | Mr.Kittisak Thiravisit | 4 | 572 |
18 | Mr.Udom Thepachat | 13 | 478 |
19 | Mr.Wara Banthinak | 22 | 387 |
20 | Mr.Chokchai Laohashinbanchorn | 20 | 381 |
21 | Mr.Wirasak Uppatham | 10 | 239 |
− | Mrs.Leena Jangianya | 6 | 選挙運動に問題ありと 判断され,候補者失格 |
バンコク都の最終集計によると,今回の選挙の投票率は 62.5% で,2,473,486人が投票したとのことです。 ということは,バンコク都の有権者数は約396万人ということになります。
ちなみに,同じ「首都」という眼で見ると,2003年4月の東京都知事選挙の投票率は 44.94% でした。 さて,この差はいったい何なのでしょう?
さて,今回のバンコク都知事選挙の結果を,編集部の政治部記者に分析してもらいましょう。
今回の選挙結果は,バンコク特有のタイ与党(タイの首相,タクシンのタイ愛国党)への反感が如実に現れています。 立候補受付直後の初期段階では,
当初無所属,無公認の7番:Pavena女史が優勢と見られていたのですが,公認候補者を擁立できなかったタイ愛国党が来年の総選挙の地固めにこの Pavena 候補の支援を表明するや否や,人気がズルズルと下がったようで裏目に出た結果となりました。
3番目の得票を得た Chuwit氏は,物議を醸した「お騒がせ者」のイメージではありましたが,初めての立候補での健闘は一部で評価されています。 Chuwit氏は,次期総選挙への出馬と共に,今回の都知事選で彼を支持してくれたバンコク都民への感謝の意として,
彼が所有する土地に,向こう1年以内に公園・美術館・公共図書館・困窮児童の為の養護施設等を建て,バンコク都に寄贈する意向を表明しています。 今回は「穴馬」的存在だったとはいえ,どこかの国のお金持ち候補も見習うところが多分にありそうですね。
今回当選の Apirak氏は,実業家としては成功してきましたが,政治経験は今回が初めて。 都政を司る手腕が,いかほどのものか「お手並み拝見」といったところでしょうか。 |
ということで,2004年バンコク都知事選挙の結果でした。 2004年バンコク都知事選をここまで分析したのは,「おもしろタイリポート」だけ……かな? 日本国内の政治にも,同じように興味を持ちたいモノです。(2004年8月記)
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