Report 43 | |||||||||||
バンコクの新名所? 穴場的三寺院 (1) | |||||||||||
これら三寺院のご案内は他に譲るとして,ここでは編集部選りすぐり(?)のバンコクの新名所,「穴場的三寺院」をご紹介しましょう。 バンコクには, いやタイ全土にお寺は数え切れないほどありますが,このページでは編集長が独断で選んだ,ワット・ベンチャマボピット,ワット・サケット, そしてワット・スタットを穴場的三寺院としてご案内します。
壁や柱を覆う美しい大理石はイタリア北部,トスカーナ州の Carrara(カラーラ)からこの寺のために特別に取り寄せたもの。 当時のラマ5世の西欧への「思い入れ」がうかがえます。 これが別名「大理石寺院:Marble Temple」と呼ばれている由縁です。 建物上部にはタイ式の模様(天人が合掌している様子など)が描かれた美しいステンドグラスがあり,ここにも欧風様式との融合の一面を見ることができます。 ご本尊は,タイでもっとも美しい仏像と言われているピサヌローク(スコータイ遺跡に近い,バンコクの北約500kmほどに位置する街)にある寺院:ワット・プラ・スィー・ラッタナー・マハタートの本尊,プラ・ブッダ・チナラートを模したもの。 この仏像の台座には, この寺院の完成を見ることなく 1920年に御されたラマ5世の遺骨が納められています。 取材に行った日は,お寺の催しが執り行われていたので,本堂の内部は残念ながら撮影できませんでした。 | |||||||||||
境内には 20バーツを払って入ります。 観光名所化している寺院は,だいたいとこでも 20〜30バーツ(=60〜90円ほど)の入場料をとられますが,タンブーン(寄進,お布施)とでも思えば,我々には高いものではないでしょう。
ワット・プラケオやアユッティヤーのバンパイン宮殿などは,タイ人は数十バーツなのに外国人はそれより高い入場料(ワット・プラケオの場合は 200バーツ)を払わねばならないところもあります。 こういうところは外国人向けの料金は英語で,
タイ人向けの料金は数字も含めてタイ語で表記されているので,初めての人は判らないことが多いようです。
しかし,ここでご紹介する穴場的三寺院の入場料は,外国人でも数十バーツ(概ね100円以下)のところばかりなので,あまり不快な思いをすることもないでしょう。
タイのお寺はどこでもそうですが,ここの境内も綺麗に手入れがされており,憩いの場にもなります。 本堂の裏手は,アジア各地から(もちろん日本からも!)集まった(?)様々な表情の仏像の「展示場」です。
我々が日本のお寺で日頃見ていた仏像が,他のアジア諸国の仏像と表情や容姿がどう違うか〜例えばタイの仏像は薄着なのに,日本の仏像は厚着とか〜がよくわかりますよ。 「比較仏像研究」な〜んて如何ですか?
それでは次に平坦なバンコクの中でも,珍しくちょっと高台にあるワット・サケットに行ってみましょう。(2004年11月記)
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