Cambodia Report 3.1

アンコールワットの初日

2003年初日の出を控えたアンコールワット

 2003年初めての日。 アンコールワットから昇る初日を拝むべく,この日は4時30分に起きます。 家族5人の4時起きってちょっと辛いものがあるのですが, 今回の主目的はアンコールワットでの初日参拝。 子供達を無理矢理たたき起こし,懐中電灯を持ってまだ暗いアンコールワットに向かいます。

 初日の出って,日本人にとって特別なものなのでしょうか? 「日出ずる国」の民族の血が,日の出を引きつける何かを持っているのではないかと,勝手に想像していますが…。


初日の出を待つ地球人(多くは日本人?)

 アンコールワットには西門から入ります。 環濠を渡る参道は一部がまだ修復中で手すりも無く,歩きにくいので懐中電灯は必携。  他にも多くの人々が,初日の出を目指し大挙して参道を進んで行っています。 足下を照らし,注意しながら歩きましょう。

 西の塔門をくぐると広大な「境内」に入ります。 目を凝らすとアンコールワットの3つの尖塔がうっすらと君臨し,その南,右方上空に下弦の月が皓々と照っています。  辺りを見ると,今や遅しと初日の出を待っている地球人〜多くは日本人と思われる〜が大勢。(数百人は居たかな?) 空は刻々と明るさを増していき,月の光は徐々に薄らいでいきます。


世界遺産:アンコールワットで迎える2003年の元旦
 白んだ空でも一段と明るいのは,尖塔から少し右の南の方。 満を引いて 2003年の初日が昇ってきました。 時は5時40分,時差のないタイと較べると約1時間早い日の出です。


すっかり陽が昇ったアンコールワットの西門

 日本とはひと味違う雄大な景色に浮かび上がる初日,心が洗われます。 新しい年最初のお天道様に,家内安全と家族の健康を祈願します。 「クメールの遺跡で神道を信ず」というわけですが,アンコールワットのヴィシュヌ神は,そんな「日出ずる国」の民族を見て, どう思ってるでしょうかね?

 程良く陽が昇ると,元旦のアンコールワットを背に来た道を戻ります。 ここは改めて来ることとし,一旦宿に戻って今年1年の平穏を願い,家族で新年の御屠蘇を交わしました。


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