Cambodia Report 4.2 | ||||||||||||||||||||||||||||
バンテアイ・スレイ −その2− | ||||||||||||||||||||||||||||
第二周壁の東塔門をくぐると,「上半身」が無くなっている牛の石像が迎えてくれました。 この石像はナンディと呼ばれる聖牛で,
ヒンドゥー教の神様の一人であるシヴァ神の乗り物とされています。 前のページでも,神妃ウマと一緒に乗っていた姿がありましたね。
まぁ,その実物大に近い像と思って貰えばいいでしょうか。
ナンディの横を通り抜けると,最も内側の第三周壁の東塔門があります。 この遺跡の美しさとその文化的価値の素晴らしさは,写真をご覧戴ければお判りになるかと思いますが,
最近では観光客による遺跡の損傷を避けるため,第三周壁の内側から中央祠堂東側の付近は立入禁止になっていました。
遺跡が観光地化されて誰でも気軽に見に行けるようになることは,それはそれで喜ばしいことなのですが,その反面不特定多数の人々が訪れることから,
歴史的文化遺産が損傷を受ける可能性も高くなることになります。 良識ある人間として,節度ある態度で歴史的遺産を鑑賞したいものです。
それではお寺巡りの「鉄則」に則って常に中央に右肩を向けるべく,全体を右回りで見ていきましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||
|
バンテアイ・スレイについては幾多の方々がご紹介されていますので,特別珍しい訳でありませんが,このサイトでは編集部で調べ上げた範囲で少しでも映像を楽しめる解説ができればと努力しています。 少々食傷気味かもしれませんが,もう少しおつきあい下さい。 さて,次は朝の陽光がちょっと届かない西から北側の方に足を進めてみましょう。 あの「東洋のモナリザ」に会えるのも,もうすぐです。
|