では初めに現地通貨を入手すべく,銀行に行きましょう。 ラオスの通貨単位は "Kip" と書いて,キップと呼びます。 この日のレートは,
$1=K9550-9570 でしたので,日本円に換算すると,¥1=K80 程度ですね。
ところで,このラオスやカンボジア,ミャンマーなどでは,自国の通貨はもとより,USドルやタイバーツも使えます。 この「使えます」というのは,例えば観光地で使えるというレベルではなく,ある一定の範囲内であれば「どこでも使える」感じなのです。
いや,自国通貨よりもむしろUS$を欲しがっている人の方が多いようにも感じます。 どうしてかなぁ?と考えてみると,どうやら自国の通貨が「アテにならない」からのようです。 というのは,
政府が何の前触れもなく〜これはアジアでは「当たり前」のことではありますが〜通貨の切り下げを敢行してしまうからなのです。 ラオスの場合では,1997年には1ドル=K900 だったのが,
1998年にはK2500,1999年にはK7200と2年で800%の切り下げです。 短期間にこんなに価値が変わるのなら1国標準のキップより,世界標準のドルの方が有利というわけなんですよ。
日本ではまず考えられないことですが,自国の通貨が「アテにならない」というのも,なんだか哀しいし,可哀想ですね。 国際的にはある程度通用する「円」を持てる我々は,こういう意味では幸せだということを,改めて実感させられました。
さて,ラオスの通貨,キップを入手したら街に出てみましょう。 メインストリートは一部には中央分離帯もあり,立派な道路です。 まぁ,車の量は圧倒的に少ないのですが,バイクが多いのは東南アジア共通の現象のようです。
まぁ,街が小さいだけ高い建物もなく,バンコクよりも圧倒的に緑が多いところで,気分が休まります。