October 2003 | ||
2003年10月9日(木) | ||
9月は張り切りすぎたせいか,10月はちょっとスタートが遅れました。 実は3〜6日にまたまたカンボディアにフラッと遊びに行ってまして,バンコクを留守にしていました。 今回は新しいブランドのビールを発見,特にアルコール度数 7% の "KLANG" は, 土佐の日本酒「酔鯨」よろしく,『象さえ酔い倒れる』ほど強く旨いビールなのか,と思わせるイメージのラベルです。 味の方はまぁまぁという感じ。 カンボディアのメジャービールは "ANGKOR" ですが,今回発見した2つのブランドは, タイで言えばビアチャーン,ビアリオのように,メジャーの "SINGHA" に較べると,ちょっと安めの大衆向けの感じでした。 また新たな発見(?!) です。 | ||
2003年10月12日(日) | ||
タイでは賭け事は禁止なのですが,競馬は唯一認められている「公式の賭博」です。 で,今日はその競馬の日だった模様。 暫く雨も上がりそうにないので, 馬券こそ買えませんが,タイの「中央競馬(?!)」を暫く楽しんでいました。 この BTS のホームは,競馬を見るには一等席で, 他にも馬が走る姿を見ようと数十人の野次馬が集結。 レースは馬場の状況が「重」〜「不良」の大雨の中で,1周 1500m ほどの距離で無事に行われました。 ということで,今日はルンピニ公園に行く予定が,競馬を見に行った一日でした(笑)。 | ||
2003年10月15日(水) | ||
バンコクの街では公務員や学校は 17〜21日(一部では 22日)まで全て休み。 これは交通渋滞緩和策で,政府からのお達しで決まったものです。 銀行も休みにしてはどうかという話があったそうですが, 経済に及ぼす影響を考慮して却下になったとのこと。 それにも増して凄いのは,空港から街に至る高速道路沿いを中心にした「広告合戦」です。 何の広告かって? "Welcome APEC delegates to Bangkok"(APECにご出席の皆さん,ようこそバンコクへ!)などという, 9月12日の日記でご紹介したような歓迎の広告看板が林立しているのです。 全部数えたわけではありませんが,まぁ 20 や 30 は下らないでしょう。 それぞれにタイの大手企業や政府各機関の名前やロゴが入っています。 話は逸れますが,タイでは国王誕生日(12月5日)や王妃誕生日(8月12日)などの記念日には,各企業や政府機関では競うように飾り付けがなされます。 タイの国民性は非常に体裁を重んじる〜換言すれば, 極めて見栄っ張りである〜ので,国を挙げて念入りな装飾でイベントを演出するのです。 それからもう一つ,タイでは「無心」と「タンブン(寄進)」がひとつの慣習となっています。 このような「条件」が揃っていることが,APEC への協賛を多く得ている=広告看板が林立している背景ではないかと,私は推測しています。 仮に日本でこのような国際会議を開催したところで, 今回のバンコクでの広告看板の林立合戦風景は見られないのでは?と思いますが。 日本の皆さん,如何でしょうか? 国の威信をかけて開催する今回の APEC の一連の催し,今最も「狙われている(?!)」アメリカのブッシュ大統領(タイのタクシン首相のアメリカ留学時代の級友らしい)も来タイしますが, 無事にスケジュールが終わって欲しいものです。 | ||
2003年10月23日(木) | ||
今回の APEC を地元から眺めて感じたことは,アメリカの存在の大きさと日本の存在の小ささです。 タイのタクシン首相が,アメリカ留学時代に今のブッシュ大統領学友であったことが, 今回の APEC でのブッシュ大統領の存在感を演出したことは否めませんが,それにしても「時の人」は警備に身を固め,国王との謁見の時でも他の国々の代表以上に言葉を交わすなど, ブッシュ大統領自身による "演出" も功を奏したようです。 それに較べると小泉首相の「出番」は,テレビにせよ新聞にせよ,ブッシュ大統領に較べると遙かに少なかったようです。 日本は今でもタイにとっては大きな援助国の一つですが, APEC の中ではそのような援助に関する感謝の報道などは殆ど為されなかったようで,単に参加国の「一つ」として紹介された程度でした。 やはり経済大国であっても, 国際政治の舞台ではその存在感を発揮できない,日本の伝統(?!)が遺憾なく発揮されたと感じざるをえません。 日本で APEC 報道に接した皆さんは,どんな印象だったでしょうか? バンコクでは雨が降ることもめっきり減って,雨季明けも間近なようです。 雨のピークは現在タイ南部地域にあるようで,テレビや新聞では南部方面の豪雨・冠水の様子が伝えられています。 毎日の風も北から吹くことが多くなり,確実に「冬」が近づいているようです。 街のブティックにも長袖が並び,今日はマフラーをしている女性の姿を見かけました。 (でもなぜがノースリーブだった) 日本ほどではないにせよ,常夏のバンコクでも季節の変わり目を感じる今日この頃です。 | ||
2003年10月26日(日) | ||
で,APEC を境に新鋭の信号機が出現していました。 左下の写真がそれです。 今日の時点で少なくともバンコク市内3か所(チットロム,プロンチット,ラマ9世通西端の高速出口)と郊外1か所(バンカピの郊外)に設置されていることを確認しています。 で,これを見て筆者が考えたこと。 「バンコクの交通渋滞事情」にも紹介しているとおり,今でも各交差点で手動による信号切り替えが行われているバンコクですが, この時間明示タイプの信号機の出現により,その時の気分で自由に信号を切り替えられなくなったのでは? と思ったのは私だけなのかなぁ。 ただ, 「何でもあり!」のこの国ですから,暫く使ってみて「使い勝手」が悪かったら無期休止にでもし,由緒ある従来方式に戻して伝統を守るのかもしれません。 もうひとつは,極めて体裁を重んじるタイのこと,ここ数年国際会議が続いたカンボディアのプノンペンを意識したのでは? というのが素直な感想。 昨年10月にプノンペンに行きましたが,既にその時点で「残り時間」を表示する信号機がプノンペンに複数ありました。 (左上の写真) 今回の APEC ではプノンペンでの国際会議を経験した方々も少なくないはず,「バンコクもプノンペンに『負ける』わけにはいかん!」 という意識が働いたのではないか,というのが筆者の経験的な見方です。 以上は何の根拠もない筆者の勝手な推測ですので,信じる信じないは賢明な読者の判断にお任せしましょう。 | ||
2003年10月27日(月) | ||
ぶっふぉ〜! ブッタマガッタぞぉ! 新鋭の交通信号機を「由緒ある従来方式に戻して伝統を守る」などと昨日書いたばかりなのに,
今日早速その「伝統を守る」姿を見てしまった! 自分の予言がこうも早く当たるなんて! 仕事帰りに通ったラマ9世通り高速出口にある信号は,残り時間表示部が "−−" を示しており, 手動信号切替小屋ではお巡りさんがいつものように一生懸命信号を制御していました。 まぁ,ブッタマガッタところで冷静に考えれば,数百台あるとも知れないバンコク市内とその周辺の交通信号機の中で,数えるばかりを「最新鋭」にしたところで, 交通渋滞解消の抜本的対策には成り得ないことは容易に想像がつきますね。 どんな使い方をされるのかは,暫く様子を見ることにしましょう。 今日は日本シリーズ第7戦,ダイエー優勝! おめでとうさんです。 いいなぁ日本は,バーゲンセールで...。
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